バイク仲間の忘年会がコロナ禍以来久し振りに開催されまして行ってまいりました。近年の報告をしあって、ボクは最近調子がイマイチなTL125を入手した事を報告いたしました。
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キャブ(キャブレター)はバラさずに解決できないかなどと、
甘い事を考えておりましたが、
仲間からは「うじゃこじゃ言ってないで、
とにかくキャブは分解整備しなさい。」
と厳しいお言葉をいただきました。
北陸ではこの後は晴れる日もめっきり少なくなります。どうせバイクには乗れないので重い腰に鞭を入れて冬季整備を始める事にしました。
仲間達が言う通りTL125は単気筒バイクですので、多気筒バイクに比べれば分解整備はそんなに大変じゃぁありません。
ようは物臭なだけなのです。
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サイドカバーとシート、タンクを外せばもうキャブに手が届きます。
何せ古いバイクですので、ここからキャブを抜き出すのに苦労するかと心配しておりましたが、すんなり出てきました・・・。
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キャブの構造はだいたい理解しているつもりですが
念の為にネットでいろいろ再勉強もいたしました。
特に長野二輪さんには大変お世話になりました。
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TL125のキャブは大人の拳くらいのサイズ。
簡単に言えばガソリンと空気を霧吹きの原理で混合してエンジンに送り込む部品です。
今は殆どイグニッションになってしまって過去の遺物ですが
旧車マニアには堪らない部品でもあります。
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意を決して本体とフロートチャンバーを分解。
本体側は意外ときれい。
かな?
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チャンバーの底は茶色の汚れが付着していますが、心配したほど重症では無いように見えました。
これは良い事なのですが、不調の原因が此処では無いとすると悩ましいところでもあります。
第一日目は時間切れ。ここまでで一旦終了。
一晩寝ながらアレコレ考えてみます。
翌朝!
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ガレージに折り畳みテーブルを拡げて作業再開
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此処はかなり寒いのですが、雨風が防げて油臭い作業ができるところがあるだけでも有難いことです。
これは田舎暮らしの特権です。
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問題のフロートバルブを取り出しました。
小さなゴミ等を噛んで、このバルブにちょっとでも隙間があるとガソリンが垂れ流しになってしまいます。
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この小さな先が円錐の先っぽが重要なポイント。
ちょっと汚れていたのでキレイに洗浄しました。
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あのまっ茶色だったチャンバーの底もキレイに洗浄しました。
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ジェット類は取り外してキャブクリーナー液にどぶ漬け
透明なクリーナー液がウヰスキー色に
茶色いのはサビかなぁ・・・。
ガソリンタンクの中が心配になります。
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当然ですがパッキン類は劣化が進んでいました。
外す時にポキポキっと折れてしまいました。
1983年型ですからねぇ・・・。
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新品の部品があっただけでも有難い事です。
全ての部品の分解洗浄を終えれば元のように組立て。
元あった場所に、元あったように組み込みます。
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なんとか元のように収まりました(つもり)。
燃料タンクを取り付け、ホース類を繋いで燃料コックを開いてみます。
緊張の瞬間ですが・・・。
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なんてこったい!
いきなり お漏らししやがったぜい!!
慌てて燃料コックをオフにして
呆然と立ち尽くす・・・。
オーバーフローかいな??
なぁ~ん~でぇ~やぁ~ねぇ~ん~!
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しばし心を落ち着けて
取り敢えずエンジンをかけてみる事にしました。
キック一発でエンジン始動。
アイドリングも安定しています。
これはいいぞ!!
もう一度、そぉ~っと燃料コックをオンにしてみると。
今度はオーバーフローはありませんでした。
庭先を試乗してみましたが、好調です。
フロートの動きがちょっと鈍かったのかな??
今後も要観察ではありますが、
一旦現状でOKといたしまする。