夫の母が倒れたら

ある日、突然。備忘録。

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2019年07月07日 | 日記
「…すみません、主人があわてて何度もお電話しちゃって、私もラインを…」

私はA叔母に説明しながら、かけつけた3人の目が赤く口調がゆるいのに気づいた。

「ごめんね、ほんっと、私たち気がつかなくて。
主人も出張だし、みんなで駅近の居酒屋さんにいたの」

次女は友人と出かけていて不在。
母娘3人で飲んでいたので、夫の電話や私のラインにも気づくのが遅れたと言う。
夫の一族は皆 大酒飲みだ。
A叔母の隣で頷く一番年下の三女も、口数は少ないがかなりの酒豪だったはず。


ひととおり話すと我にかえる。全員立ったまま、話し続けていた。

「そうだわおばさん、こちらにどうぞ。みんなも…」

すすめながら自分も堅い椅子に座ると、大柄な男性に声をかけられた。

「事務の者です。ご家族?ご本人の保険証、ありますか?これ書いていただけますか」

一枚の書類に、複数の項目がある。
事務の男性に、のちほど夫が保険証を持ってくると伝え、姑の生年月日、住所氏名、
既往症などA叔母にも確認しながら書いていった。


それからまた小一時間。
「(姑に)お会いになれますよ」とナースさんから声がかかったのと、
夫と子が小声で「ママ―!」と言いながら走ってきたのは同時だった。


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