荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

こちら葛飾区亀有公園前派出所の巻。

2016年09月04日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




『人間いつかは終わりがくる。前進しながら終わるのだ』坂村真民(ニッポンの仏教詩人・1909~2006)



秋本治の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が終了するとの事。

何と40年に渡る連載でした。

単行本にして200巻という節目がきっかけだそう。

いや、これには驚きましたねぇ。

なんやかんやで、ず~っと続くものだと思ってましたから。

僕も大好きでした。ある時迄は。

美女・美少女がたくさん出て来た辺りから、読まなくなりました。

こういうヒトは多いんじゃないかな。



マンガ喫茶に行く事がたまにあります。

何か新しいマンガを読みたいのですが、何を読んで良いのか皆目分からない。

なので、結局『亀有公園前』を読む事となるのです。

しかも、1巻等かなり初期のお話を読みます。

それにしても、やはり初期は実に面白い。

声を上げて笑ってしまう事も。

両さんのハチャメチャ振りは、現在では全く見られません。

まぁ、世の中うるさいですから、なかなか無茶も描けないのでしょう。

又、何より面白かったのが、中川のキャラクターです。

かなり以前より、常識的な人格者になってしまいましたが、初期は両さんをしのぐ程の破壊力抜群のキャラクターでした。









麗子もかなりラフなキャラクターだったものです。

両さんのキャラクターを際立たせる為には、ふたりを常識人にシフトしなければならなかったのでしょう。

大原部長も初期は大正生まれって設定でしたし、時の流れを感じます。



何事にも終わりはあります。

この辺で幕を引くのも良いかも。

秋本治の旧ペンネーム・山止たつひこ時代、型破りなバス運転手の物語が読み切りであった様な記憶があります。

結構、好きなキャラクターだったので、アレを連載化しないかな。

たまに両さんも出したりして。



まずはお疲れ様です。

ホントにありがとうございました。



『命には終あり。能には果あるべからず』世阿弥(ニッポンの猿楽役者・1363~1443)

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