今年のドイツ、最期のイベント「SKULPTUR RABATZ」
7月26日 金曜日にはじまりました。会期は28日 日曜日までの3日間。
オーガナイザーはフロリアン・リンドナー氏とその一族です。
1日目はほとんどチェンソーアーティストたちがメインピースを形にするだけでさほど観客は来ません。
2日目の土曜日あたりから観客が来始めます。2日目でほとんどのメイン彫刻は彫りあがります。
3日目は午前午後2回のクイックカービングショウとなります。
3日目はクイックカービングショウ作品のオークションもあるため観客数は5千人を超えます。
クラフトショップ的なお店やビールスタンド、ピザハウスなども出店していて賑やかです。
会場はテューリンゲン州ベードブランケンベルグ・ゴースクーリッツ村というたいへん小さな集落で行われ、周辺の牧場などが駐車場となります。入場は3日間通しが20€ぐらいです。
暑かったものの天気には恵まれ、2年ぶりのイベントは大成功でした。
7月26~28日 金~日曜日の3日間で彫り上げたメイン作品。
3日間と言っても最後の日曜日はほとんど作業時間は無いので実質2日間のようなもの。
今回のテーマは12星座をそれぞれ担当し、星座が楽器を奏でているというもので、それがディスプレイされた時に日時計となる予定。中心の針はサイモン氏が担当。13作品が彫りあげられました。
私は自分の星座でもある水瓶座を担当。最初は女性もしくは男性が持つ瓶から水が流れるものを想定していたのですが、どうやらココではワッサーマンと呼ばれるデザインを要求され、それを調べて彫ることに。結局アクアマンっぽく・・・。
7月28日 日曜日はほとんどのメイン作品はできあがり、クイックカービングショウが午前1回、午後1回行われ、これが一番集客します。
まずは1回目 11:30からのものです。
最初のショウは馬のベンチ。この大きさだと1時間では少しキツいです。
2回目 15:20からのもの。
今回は少し思考を変えてディテールがあまり凝らない熊の親子をやってみました。
これも仕上げまで入れて1時間のみ。
EU、USA、南米、アジアから集まった職業チェンソーアーティストたちは、短いイベント時間でそれぞれの仕事を終え、帰路について行きました。
私たちもまる2ヶ月に及ぶドイツでのカービングをこれで切り上げ、帰国します。
次は日本にて。
ドイツ 終盤の特別注文。ソリ犬ハスキーのマーヤちゃん。今は12歳で引退し、静かに暮らしていますが、その最盛期のスタートダッシュ、力強いシーンを彫ってほしいとの依頼。しかも想い出の木・サクラを仕方なく切り倒したのでそれで・・・。という依頼。
注文主と。
ドイツ 7月18日 木曜日 朝アパートの玄関を開けるとフロリアンからのメモがあった。緊急 今日中にミミズクを1体彫って欲しい。友人からの依頼だが、私は忙しいのでできれば頼みたい・・・みたいな内容。高さ70㎝程度。さっそく仕上げて依頼者本人に渡した。
たいへん喜んでくれた。あくる日の19日が身内の誕生日でそのプレゼントだそうだ。
同じ日、私たちのアパートの隣人宅の双子の女の子の誕生日でやはりパーティだった。
これもまた、知ったのがその日で急だったので持参していた和柄の髪飾りをプレゼントに仕立てた。アメリカでもドイツでも誕生日パーティなど多いので、お土産の中に年齢問わず渡せる和柄グッズを多く持っていくことを強くお薦めする。
それにしても今年のドイツはプレゼント用の作品依頼がやたらと多い。プレゼント用なので予算が低価格で品質もそこそこで良いと言われるが、少しこれにはいささか疑問が残る。 安くてそこそこの作品ばかりを販売していると「チェンソーアート」自体の低価格化と「それならいらない」的な現象を起こしてしまう可能性があるからだ。
それにしてもやはり家は大きく飾る場所があるので、「プレゼントにチェンソーアート作品を」というブームも良いのかもしれないな~。
↓塗装前 素彫り状態