CHAINSAW ART JAPAN・ケイジの仕事記録

木を切るチェンソーで木彫刻。チェンソーアートジャパン・ケイジの仕事などを記録したブログです。

ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その18 美しい街や自然の風景

2018年08月21日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 締めくくりは道中や買い物でいった街など美しい街並みや自然などをアップします。









































これで一旦、2018年度のドイツ・オランダ出張彫刻の旅は終わります。ご覧いただき、ありがとうございました。




ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その17 お世話になった村の風景

2018年08月21日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
この3年間、お世話になっているテューリゲン州にあるテレンドルフという村とゴゥースクゥリッツという村の風景です。この村は山を挟んで隣同士です。

テレンドルフ:フロリアン氏の自宅があり、私たち夫婦の宿舎がある村 生活の拠点































ゴゥースクゥリッツ:今年は開催されなかったが、毎年チェンソーアートのイベントを行う村











テレンドルフとゴゥースクゥリッツを結ぶ道の風景:この道中に屋外工房(森)がある。牧場や畑を通る道。



















この両村の至るところに「くだもの」がたくさん実っている。リンゴやモモ、葡萄、プラム類、ベリー類など豊富です。
オーガニックで化学薬品を使わず、自然栽培されているものばかり。そのままつまんで食べられます。
夢のような場所です。























ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その16 販売用作品制作~ムスタングまで

2018年08月20日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
~販売用小作品からムスタングまで~



8月14日 火曜日から17日 金曜日まで この辺りになると気軽にカービング。
フロリアン氏の屋外工房(森の中)でフロリアン氏のお父さんであるハートムート氏から依頼された販売用小物を彫刻する。主に馬の頭部だが、端材を使用するため他のデザインも彫る。








また、フロリアン氏が注文で請けていたムスタングがなかなか手がけられないということで、急遽私が彫る事になった。



ムスタングはモデルがあるので、ある意味彫りやすいがその分逆に難しい面もある。ジャーマンオークで彫ると、たいへん重いので扱いも難しい。慎重に寸法を測り、チェンソーで削る作業は、通常のカービングに比べてあまり面白くはない。それでも仕事なので根気良く続ける。
だんだん出来上がってくるとそれなりに楽しくもなってくる。





それにしても最初彫り始めた時はまるでカバのようなラフカット。それがムスタングになっていく過程がそれなりに面白い。特に仕上げで、ヘッドライト周辺を彫っている時は、動物の顔を彫るのと同じで、「筋肉」があると思えるほど。生き物の顔をしているのだ。デザイナーは皆、生き物を創作しているのだな~と関心する。













全て出来上がって、並べて来た。たいへん喜んでいただき恐縮である。



この作業を持ってカービング仕事は終了。後は片づけやら来年の回し的に整理したりする時間。あっと言う間の40日間であった。

なかなか全部をアップできなかったので、この後数回に分けて旅の風景を載せて終わります。
ありがとうございました。  城所ケイジ

ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その15 ~結婚パーティ・カービングショウ~

2018年08月20日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
~ウエディング・パーティでカービングショウ~



8月9日 木曜日 夕刻 フロリアン氏の隣人で友人のカイさんの娘さんがウエディングパーティを行うということで、招かれた。
その会場でフロリアン氏とともに超スピードカービングショウをやって欲しいと頼まれ、行うことになった。
ドイツ式かどうかは知らないが、公式な結婚式ではなくかと言って日本の披露宴でもなく、隣人・友人を招いてのカジュアルなパーティである。普段着で良く、参加費やお祝いもない。そして何より驚くのはいらない陶器などをもちより会場で割って捨てていく。その破片を後日新郎新婦の両親を中心とした親族が片づけるという、まるで罰ゲームのようなイベントであるらしい。フロリアン氏もたくさんのお皿などを持っていき、私達も数枚投げ割ったが,陶器の神様に申し訳ない気がした。おそらくこれは伝統的な独式断捨離だろうと思うことにする。





さて、たった10分のカービングショウとはいえBGMを用意し、何を彫って祝うかを話し合い、題材と材木を用意した。材木は一人では持てない重さがある。ジャーマンオークは重い。カイさんから紹介され、カービングショウを始める。最初はカイさんもチャップスを付けて演出に参加。









無事10分でショウは終了。後は新郎新婦が斧で真っ二つに割って完成させる。
たぶん日本では陶器にしてもこういう演出にしても「割る」とか「着る」「別ける」などは結婚式には縁起を考えると使わない表現だと思う。



新郎新婦も大喜びで記念撮影。この記念撮影がなかったら私は誰が新郎新婦なのか解らない状況であった。パーティには挨拶もないし、誰が誰なのか紹介もない。考えてみれば近所や親戚、友人ばかりが集まっているのだから改めて紹介はいらないのかもしれないが、ここも日本と違う所なのか、たまたまそうであったのか・・・。







ともあれ、素敵な夕方は過ぎていき、同時に日照時間も短くなってきて、ドイツの旅も少しずつ終わりに近づいている。


新郎さんがスナップスを持って各テーブルをまわる。これが挨拶なのかな~?タトゥが少し恐い新郎さん(優しい方です)。







<続く>

ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その14 ~きらきら追悼彫刻~

2018年08月19日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
~KIRA 追悼彫刻~


KIRA KIRA(キラキラ)ちゃん メス 12歳ぐらいの可愛くて大きな秋田犬ミックス。昨年までとても仲よくしてくれて癒やされた。今年、あれ?暑いから家の中に居るのかな~?って思っていたら、今年の2月に他界してしまったそうだ。悲しい。今年も会えると思っていたのに、天国でうちのチャチャと遊んでいるらしい。
キラの飼い主でフロリアン氏の叔父にあたるウドさんから頼まれ、生前の姿実物大を彫る事になった。樹種はアイシャ(ジャーマンオーク)。アイシャとは樫の木をさすが、ドイツではジャーマンオークのことをアイシャと呼ぶ。勝手に「愛者」だと思っている。ジャーマンオークはドングリの木で、硬さはクスノキぐらい。素晴らしい木であるが、乾くとすぐにひび割れするので、保湿が重要。早めに保護剤を塗らないと割れて来てしまう。

キラを彫って納品したら、泣いてくれた。

彫刻日:2018年8月8日 水曜日

ドイツ・テューリゲン州 ゴゥスクーリッツ村にて

実物大を彫るとなると直径70センチぐらいの丸太が必要になる。
















飼い主だったウドさんと





<ドイツの旅は続く>