CHAINSAW ART JAPAN・ケイジの仕事記録

木を切るチェンソーで木彫刻。チェンソーアートジャパン・ケイジの仕事などを記録したブログです。

初の北イタリア ベンチ制作 フロリアン氏とコラボ作品

2017年08月15日 | 特殊作品彫刻
初めてのイタリア と言ってもイタリアの最北端地域。
(テクセルグルッペ自然公園・プラン)
オーストリア・スイスとの国境地帯でもあります。
ドイツのほぼ真ん中辺りから車で移動。私も運転しました。
基本的に制限速度が無いので150キロで巡行。少々コワいが、慣れればこれでも普通の速度。
ビュンビュンと追い抜かれます。
国境ではパスポートを見せる必要もなくスルー。ヨーロッパ連合になったので便利です。
通貨はそのままユーロが使用できます。言葉だけが、英語もドイツ語も、もちろん日本語も通じない人達が多い場所(フランス語、イタリア語などなど)。ここはプランという小さな村。ヨーロッパのリゾート地で冬はハードなスキー場です。
山脈はスイスのチロルの続き。アルプスです。本物の迫力と美しさは本当にスゴイ。
到着して即、大きな木(松系)で、オーダーされたベンチを制作。1日しか時間が無いのでヨーロッパチャンピオンのフロリアン氏と一緒に一所懸命作業します。結局夜までに完成できず、あくる日の朝まで作業が残ってしまいました。いやあ、ハードだ~。
~2017年(平成29年)8月14,15日~

今回はこの車(フォード・ミニバン)で出張。右ハンドルで右走行なので、追い抜き車線に入るのがコワい。


ドイツ国内では高速道路は基本的に無料で無制限(制限速度が表示されない限り)。写真はオーストリア国境付近、ドイツの南端部。


ドイツとオーストリアの国境


オーストリアとイタリアの国境


チロルをバックに三人で自撮りしてみました。


この辺りはどこでも可愛く美しい村ばかり。


何だか話が違う・・・。木がデカい。1日で小さなマーモットかアコーディオンって言ってなかった?


結局、二人でベンチを制作することになり、あくる日のカービングショウ用材木を用意しながらの作業。今日1日で本当に終わるのか・・・・。


フロリアン氏はベンチ構造を担当。地元の世話人に頼んだ板が結局来ないので、板も3120xpに2mのバーを付けて制作。


私はとにかく頼まれたものを彫刻せねば・・・・。硬い、石砂いっぱい。空気薄い・・・。
なぜか、このあとアドフロー(空調ヘルメット)が不調となり、泣き(T-T)


しかも1体彫り始めたら、大事な顔の部分に致命的な割れが・・・・。もう1体やり直し、泣き(T-T)


私が担当したのはマーモットのアコーディオン弾き。即興デザインです。


完成したベンチ(2日目の早朝)


今回主催者が宿舎として用意してくれた★★★★ホテル。


ホテルの窓から見える風景はもの凄く美しい。









ドイツ2017 国際チェンソーアートイベント メイン作品

2017年08月07日 | 特殊作品彫刻
昨年に引き続き2年目となるドイツ・テューリゲン州 ゴースクリッツで開催される国際チェンソーアートイベント(競技ではない)。今年は8月4,5,6日(金,土,日)の3日間で行われました。今年も日本人代表として招聘され、今回のテーマを彫ります。しかしたったの2日半しか時間がなく、高さ2mを越え、太さも1mあるジャーマンオークなので体力は限界に近くなります。
今年のテーマは「500年前の・・・」というものです。500年前の1517年はドイツ・マーティンルター氏がキリスト教改宗をした年にあたり、それを記念してということでこのテーマでした。それ自体を彫る事は難しく、日本人であるため、やはりここは日本の500年前ということで考えました。しかし歴史に疎い私がインターネットなどで調べ出てくるのは室町時代・戦国の世なので血なまぐさい侍のイメージが主。たしかに侍を彫ればウケは良いのですがもっと平和的なものにしたい。そして何かどこかで関連を付けたいということで、「大原女(おはらめ)」と呼ばれる鎌倉・室町時代に薪や炭を頭の上に乗せ、京の街で売り歩いた強き女性と、その時代には生息していたであろう日本オオカミをデザインに使いました。何が関連しているかというと、マーティンルターさんが改宗を実現したことによって資本主義社会の到来に繋がったとされるので、ある意味で、大原女もまた、資本主義のはじまりではなかったのかと言うことで・・・。まあこじつけっぽいですが。



今年も木は巨大です。


今年は脚立で挑みます。


90ccのチェンソーを振り回します。(ハスクバーナ390xp)


他国のチェンソーアーティストもそれぞれ頑張ります。競技ではないので楽しいです。






















多可町2016イベントに招待したチェンソーチックスのステファニーにも再会!