平日何処へ行くでもなく、12年目に入った愛車を駆って空いた道を走って
いると、いつもは聴かないラジオの語りが気になった。
*エシカル(ethical)という言葉があちこちで使われ出したという。
*成熟脳、56歳を唱えた女性科学者?の話も話題に上っていた。
*東大院生の料理研究家兼実業家?印度カリー子さんの紹介もあった。
全世界で貧富の格差が拡がって、気候変動やプラスチックごみ問題がクロ
ーズアップされてきた。そんな中で、法律(憲法)と道徳の間に位置するとい
う「エシカル」が叫ばれだしたのだという。日本語では倫理的とか倫理観と
いった類いのものだ。昔から「先人の知恵」のように、何とはなしに行われて
きた『気が利いた行為』『粋なはからい』のハイカラさんであろうか。
成熟脳は56歳という考え方を言い出した研究家兼実業家が脚光を浴びて
いる。人の脳は56歳で成熟し、そこから如何に大活躍していくかが大事?
といったことを悟ったらしい。日本の新興宗教の宗祖などもこの類いかも
知れない。だが、人は個人差があって56歳で区切れるのかという問題や、
脳の成熟という不確定要素満載のテーマだけに反論し難い内容でもある。
最後に、人生バラ色といった若い女の子の話だ。人も羨む東大院生で、趣
味と研究課題が一緒の料理研究家だという。豊かな日本の代表選手でも
あるのだろう。そして、メディア受けする格好のタレント性を持ち合わせて
いて、緊迫する世界情勢や格差社会など、暗くなりがちな世相から解放さ
せてくれる。テレビのお笑い番組や料理番組とは違った美食(嗜好)の追
及は、人をほんわかさせてくれて、それはそれで必要なスパイスである。