東芝に英国のファンドから買収提案があったという。泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目だろうか。思えばウエスチングハウス 社の買収で、2150億円程の価値しかないのを競り上げられて6470億円で落札させられ、挙句は訴訟まで発展して1兆5千億円とも言われる損失を出してしまった。それからの東芝は上場廃止や半導体部門の売却など、まるで下り坂を駆け下りるようであった。
東芝は、なぜそんな危ない会社の買収をやったのか。「BUSINESS INSIDER」に詳しく書かれている。「2006年に東芝が、のちに経営危機の元凶となる米原子炉大手ウエスチングハウス(WH)を買収したとき、経産省の原発推進派は強くこれを推奨した。その中心にいたのも今井尚哉 とされる」とあるように、経産省によってスケープゴートにされたのだ。
日本がアメリカに次ぐ世界第二位になった時から狙われていたのだろう。今後もアメリカからのスケープゴートの要求は続いていく。小説風にいえば、アメリカの中枢から日本の高官(フリーメーソン)に指示が下り、そこで企業の物色が始まる・・・あのカジノ誘致もアメリカへの手土産だといわれている。今回のスガ氏訪米でも日本が莫大な損失を被るのは目に見えている。
アメリカ追随を止める方策は、「行政官長期在外研究員制度」 によるアメリカ留学(3分の2)への過度な偏重を止めることである。先ずは米国への留学先を3分の1に、ゆくゆくは1割以下にすべきである。そうしないといつまで経ってもアメリカの属国のままである。