半導体で世界一の製造メーカーのTSMC張会長のインタビュー記事(朝日)に載っていた。日本の経団連や同友会、商工会議所の幹部等に叩き込みたいような内容だった。東芝、日立、三菱、東電、関電、日産・・・をみるまでもなく、日本経済の凋落はひとえに大企業のお馬鹿さん経営の結果だからだ。その力量こそが凋落の最大要因なのである。企業は人なりというけれど、それは号令をかける幹部の人なりなのだ。
日本人の平均年収は、OECDデータで24位となっている。方や、GDPは世界第3位なのだ。小国ながら人口(11位)は確かに多いが、それにしても10位内どころか20位内にも届かない貧乏国なのである。
新型コロナで世界からの観光客が来なくなったが、日本列島が観光でしかやっていけなくなったという側面を見失ってはいけない。円安誘導と言っているが、実態は円が弱くなっただけの話だ。平均年収の上回る国々から貧乏で弱い通貨の日本に海外から観光客がどっと押し寄せた訳である。
中国語や韓国語の案内や車内放送を聴くだけで、経済戦争にも負けてしまったんだと惨めな思いをしている日本人は多い。GoToキャンペーンに熱心な自民党幹部の顔が女衒のように思えるのはそのためなのだろうか。