飾らない 素直な 自分らしい毎日に乾杯!

能登半島地震とリニア新幹線と紅麹など

紅麹に含まれている未知の物質が劇薬のプベルル酸らしいことが判明した。恐ろしい薬害事故が起きてしまった。小林製薬は、製薬会社というよりも製薬仲介会社から出発したというが、やはりれっきとした製薬会社である。事態の深刻さは計り知れない。
1月1日に起きた能登半島地震で、避難経路が寸断された時の自然災害とそれに抗えない現代文明は、その乖離があまりにおおきいために、もどかしさと迫りくるような恐ろしさを覚えた。
リニア新幹線は、沿線の期待を背に早い開業を望む人々がいる一方で、自然環境を破壊することに危惧を覚える人々との確執もあり、開業が2034年以降になるという。自然災害の多いこの狭い日本でまだやるつもりかという意見と、景気が一向に上がらない停滞した日本経済を立て直さなければという意見のぶつかり合いでもある。

共通して想うことは、機能性という言葉である。紅麹は機能性健康食品であり、能登半島地震は機能性の喪失であり、リニア新幹線は機能性の進歩である。この三つの事象を同じに考えることはできないが、機能性について考えると、なるほどと想えることも浮かび上がってくる。簡単な服用で改善する健康食品、年々広がる過疎化の問題、富士山の下を掘り崩してまで時間を節約する意義などである。あまりに機能性が重んじられた結果、天秤のバランスが崩れてはいないかという疑念が生じているように思う。

置き忘れてきた心が追いついて来るまで、アフリカの旅人のように、少ーしだけ足踏みして考える時間を持ったらどうだろうか。この10年ほどの間に様々なことが成されてきたが、ほとんどが失敗だったというような検証結果が出始めているからである。何ごとも『急いては事を仕損じる』というではないか。
(参照)「アフリカの民話より スローライフのすすめ」
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