香港大学の研究では、新型コロナウイルスは、4℃では高い安定性を示し、感染価は14日後までほとんど変化しない。22℃では7日後まで、37℃では24時間後まで感染力を維持していたが、56℃では30分後、70℃では5分後には、感染性のあるウイルスが検出できなくなった。(日経)
8月の気温は平年より1.7℃も高く、記録的な猛暑日が続いた。その結果なのだろうか?感染者数が減ってきて、収束・・・という意見も出てきた。香港大学の研究結果をみると、37℃が24時間続くという前提なので、現実とは状況が一致しない。だが、暑さに弱いのは間違いないようだ。だとすると、秋口から冬にかけて第二波の数倍という大変な大波が襲ってくることになる。
専門家たちは何を考えていたのだろう。この暑い時期に弱ったウイルスを根絶する努力が最優先だと解っていたのだろうか。
「長時間の密集を避ける」「不調な人は直ぐに自宅待機や医療受診」「PCRや抗体検査は無料」という政策だけで収束に向かわせた、国民の絶大の信頼を得ているスウェーデンは例外だが、日本もしっかりした対策を立てて、国民にきちんと説明する政府でなければ話にならない。
専門家会議が諮問委員会に格下げになった今、果たしてこの冬は乗り切れるのだろうか。八方塞がり・行き詰まりの末、詰まらん持病で辞職の後が政策継承だとしたら、国民不在の全くの目くらまし戦術に他ならない。