
竹灯りというのだろうか、黄色と橙色の織りなす光りが柔らかく湧き出てくる。宇宙になぞらえると、まるで天体ショウのような灯りの饗宴を観るようだ。和の空間にはなくてはならない畳や土壁にも似た色と、細い縞模様が冷たく閉ざすような竹にぬくもりを与えて、傷ついた心をも癒してくれそうだ。

追記
傷ついた心の人が灯したら、ということである。神戸淡路大震災に然り、熊本地震に然り、東北大地震に然り、球磨人吉の洪水、能登半島地震、、、あちらこちらで竹灯りが点灯している。田舎に行けば多くの家々に仏壇があってお祈りする場所は確保されている。しかし、街中に住む人たちは殆どそんな灯りを点す場所はない。