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駐車場に従業員の車と思しき2台が都合よく並んでいた。トヨタのプリウスとテスラである。一見しただけでテスラ車のずんぐりむっくりが分かる。これだけの差があると、実際の車内は50%以上の空間差が感じられるのではないかと思われる。フロントグリルもムーミンのようなひょうきんな愛らしい顔である。プリウスの歌舞伎役者のような顔つきとは正反対なのだ。おそらくは子供に人気があるのではないだろうか。そうでもないと、日本人の普通の大人がこんなひょうきんな表情の車を買うはずがないからだ。
デザインに至っては、何の特徴もないというのが特筆すべき車である。スポーティーな車という概念を通り越した、ゆったりもっちりのどすこい車という、今の新ファミリー世代に受けそうなスタイルだと想った。日本でどれだけ売れたのかは知らないが、そういう”もっさり”した車を好きな人たちには強烈な印象が放たれているようである。