マスク氏、ドイツ首相を「無能なばか」呼ばわりし欧州極右支持を次々表明(読売)
マスク氏、ドイツ右翼政党に「投票を」 異例の選挙干渉に波紋広がる(朝日)
ドイツの大学など一斉にXの利用停止へ「価値観 相いれない」(NHK)
1971年に南アフリカ共和国に生まれたイーロン・マスクは、ペンシルベニア大学を出てPayPalという金融商品会社を200億円で売りさばいた後に、テスラ、スペースX という事業で、米国の資産家からの投資を勝ち取ったのだろう。34兆円ともいわれる個人資産も、口八丁手八丁によるホリエモン流の二番煎じに想えてしかたない。
その口八丁手八丁で大統領に収まる人物はと言えば、有罪判決を受けた人物なのである。世界には有罪判決を食らった政治家が平然とトップに君臨するが、民衆はそういう人物になぜかエールを送り熱狂するのである。それは人間が動物の本能を持ち合わせている証左である。群れの頂点に立とうとしたら、とんでもないことを平気でやれないとなれないのと同じなんだろう。
標題に戻れば、南アフリカに育ち、アメリカに移住して水を得た魚のように泳ぎ回る一人の人間が、大国を相手にするに至る様は、あの第二次世界大戦で権力を手中にした連中とダブって見えてしまう。恐ろしくもあり愚かでもあるとしか言えない。所詮高々一介の人間である。あの秦の始皇帝にしたって寿命を何年延ばせたのだろう。誰彼ともなくヒーローを待ち望む大衆は、紛争や戦争に己が駆り出されて初めて己の無知に気付くのである。