静岡の幼稚園バス車内で取り残され、熱中症により3歳の幼い子が亡くなった判決が昨日あった。その中で、裁判長が声を詰まらせながら、「千奈ちゃんが生きた意味、子供の命を守る大切さを考えなければならない」と説諭した。
日本各地で、子供たちを安全に登校させるために早朝から見守る人たちがいる。その一方で痛ましい事故が起きてしまった。見守りよりも安全だと思われている送迎バスで起きたのである。子どもの事故に限らず、教訓にするために如何ほどの事故が全国で起きているのだろう。
話はすこしずれるが、原発事故に至っては教訓どころか、その本質を無視して再稼働や稼働延長などを平気でやるまでに堕してしまっている。人間という生き物のことほどさように「いい加減」という習性は治らないのだろうか。梅雨明けを待つ鬱陶しい 雲の下で、なんとも重たい新聞記事に考えさせられた。