蛍が車のハザードランプに酔いしれて乱舞する様を撮りたかったのだが、撮影技術不足でこんな写真と相成った。
小さい頃は、7月に入るとそこいら中で蛍が飛んでいた。夏になると目にしたので、飛んでいるのが普通の風景だった。だが、都会で50年も生活する間に、そんな蛍さえ見る機会は無くなって、蛍=遠い昔のふるさとになってしまった。
その蛍は、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類で、ヘイケボタルが1カ月ほどお遅く今のシーズンに現れるという。面白いことに、東日本では4秒光って4秒休み、西日本では2秒光って2秒休むとあったが、ほんとうだろうか?
今回は、オーナーご夫婦のもてなしでホタル観賞できたのだが、都会の住環境を少しだけ自然に優しい景観になるような地道な努力をすれば、日本人の心のふるさとに欠かせない蛍が飛び交う光景が現れるだろうに、と残念な思いが心にひっかかったまま美山を後に小さな旅は終わった。