⇐この本(1998年出版)を参照
☆ウイルスと言えば、インフルエンザを連想する。1918年にヨーロッパで流行したスペイン風邪で、2千万~4千万人の死者が出たという。日本に限れば38万人である。(アメリカのインフルエンザは、2019/10/1~2020/2/22の累積の推計感染者数3,200万人、入院患者数は31万人、死者数は1万8,000人)
☆インフルエンザは決まって中国で発生していることが明らかになっている。理由は、中国の農村では鴨や鶏と豚を一緒に飼って身近で接していることが原因だといわれている。水鳥や家禽類は沢山のウイルスをもっていて、それが同居している豚に感染し人間に感染するという。
☆ウイルスの大きさは、細菌(バクテリア)の10分の一の長さ、体積は千分の一しかない。地球の直径と人間、人間とウイルスの比が同じくらい。
☆細菌は主に糖とタンパク質の固い壁に囲まれているので、抗生物質でこの壁をつくらせないことで細菌を殺すことが出来るが、ウイルスにはこの壁がないため抗生物質は効かない。
☆特効薬はない。インフルエンザに罹ったと思ったら、十分な水分を補給しながら安静を保って体力の低下を防ぐのがいちばんだという。
上記の参照は現在と合わないところがあるかも知れない。必要最小限の姿で宿主に寄生して増殖していくウイルスは、敵になったら歯が立たない。免疫細胞が解析してやっつけようとしたら変異するという強者で、最小の単位で究極のストラテジーをもって生きている、生物と呼べないような生命体である。
インフルエンザA型はアメリカに蔓延(3千2百万人)しているが、それ以上に恐れられているのが今回のコロナウイルスである。すでにⅬ型とS型があると発表された。日本でも、政府やメディアによって相当の恐怖をもって伝えられ、国民が不安におののいている。このウイルスの完璧なストラテジー(戦略)が、真田昌幸以上であることは言うまでもない。
シンガポールの首相の言うように、恐れによるストレスこそ人間の最大の弱点である。国民の不安を煽り続ける政府やメディアに対して、少し冷静になって、行儀良い日常生活を送ることが何よりだと想う。そして、陽性になったからと慌てることもない。水を沢山飲んで養生するに尽きる。それで容体が悪化したら病院に行くだけだ。