犬は痛がらないのですか?と先生に聞いたら、「痛がりますよ」との返事。裂けた皮膚に麻酔の注射をするたびに、あらん限りの力でバタつくのを見ると、相当な痛さだろうと想った。ただ、注射を終えた後は、何事も無かったような素振りにしか見えなかった。違うと言えば、なんとなくしょぼんとしたような元気のないことだった。麻酔した後の縫合手術には立ち会わなかったが、おとなしい犬なのでそれほどバタついて先生や助手を困らせたとは思えない。
エリザベスカラーを取付けたら、あらゆるところにぶつかってしまう。カラーの幅だけ離して歩くことが出来ないのだ。2週間の間に、距離感を学習するには至らなかった。ただ救われたのは、エリザベスカラーの装着時に嫌がることはあったが、付けてからは観念したのか、外そうとバタつくことは皆無だった。