最後の砦、、、会計検査院という組織の矜持、、、

「森友学園への国有地売却問題で、会計検査院が「値引きの根拠が不十分」とする報告書を２２日に公表、政府・与党は苦しい立場に追い込まれた。安倍晋三や所管官庁は「適切に処理した」と説明してきたが、これに疑問符が突き付けられ、政権内からは「軌道修正が必要だ」との声。２７日からの衆参予算委員会の質疑で首相らの説明責任が問われる」時事通信より

丁寧な説明とは
１．注意深く念入りである説明。細かい点にまで注意の行き届いて説明のこと。
２．動作や言葉遣いが，礼儀正しく，心がこもっている説明のこと。
３．説明を何度も繰り返すこと。
正直とは
１．正しくて、うそや偽りのないこと。また、そのさま。
２．見せかけやごまかしではないさま。率直なさま。本当のところ。

『正直』に説明することと丁寧に説明することは意味合いが必ずしも一致しない。
つまり、丁寧に説明するだけでは不十分という事態にまで来ている。今更正直に言えないだろうから、ここは関係者全員が正直話すべき場を国会で提供することである。何より国会で宣誓させるべきが筋だと考える。

今回の事件が恐ろしいのは、国民の大多数が黒だと思っているのにふてぶてしく対応する政治家とその取り巻き連中のあくどさである。大多数の国民が見ている中で、その本人や影響下にある権力者によって事実が歪曲され、証拠を廃棄されている事実経過である。
日本はいつから、国民の見ている中で平気で嘘をつき、証拠を隠蔽・廃棄するという国会議員や官僚が跋扈するようになったのだろうか。今の若い世代が権力の側になった時、こういった一部の不埒な成り上がりものによってなされた不作為や背任行為に影響されて、とんでもないことをやらかしたら、その時日本はどうなるんだろうと考えるとぞっとする。
そして、森友事件の桁違いに大きな加計事件を考えるだけでも空恐ろしくなってくる。

＜会計検査院とは＞
明治13年(1880年)に、財政監督機関として誕生。
国会及び裁判所に属さず、内閣からも独立した憲法上の機関。
故意または重大な過失により著しく国に損害を与えた国の職員の懲戒処分を要求する権限ももつ。今の院長は会計検査員採用でこの人しかいないという最強の番人であろう。ただ、出身が山口という点が頭をかすめたが、こういうのを杞憂というのだろう。