自公の国会議員と一緒で、見て見ぬ振りをする柴犬
「名簿の電子データを復元する考えはないのか」との記者質問に「削除したデータを復元をすることはできないと聞いている」と答えた。
この文脈を見ると、「復元することはできない」つまり、『復元できない』とは言っていないのだ。菅義偉氏の常套手段である。どっちにもとれる言葉を発して、相手に言質を取られないようにする姑息な戦術である。ただ、菅義偉氏のまずいのは、公開の記者会見で子供にも分かるようなレトリックを駆使すること自体に無理がある。
そして、今回の責任者は自分だと言い切っていることから、「できないと聞いている」というのは、自分が許可しないから「復元できない」という矛盾を暴露した、なんともお粗末な会見であった。こんな会見しかできない日本の報道官はもう駄目だ。
国会で「復元」を迫るしかないが、会期延長には応じず逃げる魂胆が見え見えである。そこまでして何をしたいのか。誰を守りたいのか。戦前でもこれだけの横暴は有り得なかっただろう。正義感に燃えた下士官が決起して、国民に成り代わって天誅をくだしたであろう。今なら、さしずめ維新や令和やNHK云々党らが決起するんだろうと思うのだが、そんな動きはない。彼らには正義がないのかも知れない。