飾らない 素直な 自分らしい毎日に乾杯!

救難信号「SOS」と彷徨うクルーズ船の話など

うちの柴より一回り小さい犬に、尻尾の根本付近を噛まれてしまった。一瞬の出来事だった。飼い犬でこれほど強暴な犬は珍しい。唸って威嚇するような時間もなかった。意気消沈した犬を抱いて帰ったが、尻尾が卵位の円を作れるか心配は尽きない。
SOSが最初に発信されたのは、あの有名なタイタニック号だった。Save Our ShipとかSave Our SoulesとかSuspend Other Serviceという語の意味だという。また、当時はCQD(Come Quick Danger)というのもあった。(日本船主協会より)
今回の日本やアジアの国や地域で入港を拒否する動きが広がっているため、1月以降に中国を訪れた大型船21隻は全てアジア・オセアニア地域にとどまり、うち複数の船が次の寄港地が決まっていない。向かう先で入港できず、次でも断られ、行き場を失う船が出てきた。(日経)
 
さて、日本の寄港拒否の要請は、国内での新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ水際作戦によるものだという。そういう身勝手な為政者の判断で、日本人の感染者が武漢で亡くなったのはつい先日のことだ。戦争中よくあった話として、負傷兵を見捨てて退却する戦争場面がある。今回も同じようなことが起きてしまった。メディアは政権の顔色を見て例の如く何も論評はしないだろう?
日本の医学は進んでいて、医療機関も最新の設備を揃えているという考えを持つ日本人は多い。だが、武漢市民1千万人を守るため死闘を繰り広げる中国の医療者と日本の医療を比べたら、、、たかだかクルーズ船の数隻も対応できないという体たらくである。
 
ところで、松任谷由美の「SAVE OUR SHIP」という歌もあるように、「我々の船を救え」というのが一番合っていそうだ。そして、♪静けさに見つめ合う 寂しさが打ち寄せる♪という詩で終わる(歌詞タイムより)のだが、新型コロナウイルスが沈静化した後に、この時とばかりクルーズ船に寄港を呼びかける日のことを想像すると、情けなさを通り越して、それ以上たとえようもない絶望感に打ちひしがれる。
【毎日新聞転載】
新型肺炎の検疫のため香港で足止めされていた大型クルーズ船「ワールドドリーム」と、台湾にとどまっていた「スーパースター・アクエリアス」でそれぞれ衛生当局による検疫が9日までに終了し、感染者がいなく、全乗客が下船した。
スーパースター・アクエリアスは那覇港に寄港を求めたが、日本政府の要請を受け寄港を断念した。乗客1738人は検疫実施を条件に8日昼、北部・基隆港への寄港を受け入れた。発熱している人や中国渡航歴がある人など計128人を検査し、陽性の人がいなかったことから、8日夜、全乗客乗員約2400人の下船を許可した。
 
 
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「新型コロナウイルス」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事