ヒゲGの田舎暮らし日記「自遊空間」

第2の新世界に飛び出したオヤジがくりひろげる苦悩と笑い、喜び、ボヤキをお届けします。(編集長のひとりごとver.2)

映画「風に立つライオン」

2015-03-26 19:18:53 | 映画
映画「風に立つライオン」を観てきました。

1980年代後半、ケニヤに赴き、現地のたくさんの人々の命をを救った日本人医師・島田航一郎
という実在の人物をモデルにした作品。今でいう、国境なき医師団の先輩というべきでしょうか?

航一郎扮する大沢たかお、看護師のわかこの石原さとみ、恋人の真木ようこ、現地所長の石橋蓮次
が好演してました。とくに大沢たかおがはまり役です。

ストーリーは其々の航一郎と関係の深かった人物の振り返りで、彼がどういう人物であったのか、
が盛り込まれます。

航一郎はケニアにある長崎大学の熱帯医学研究所で治療に励みますが、さらにスーダンとの内線での
国境に近い野戦病院のようなところ派遣され過酷な日々を送ります。
長崎大学でつきあってた貴子に一緒にケニアに行ってくれないかとプロポーズしますが、貴子にいろ
んなアクシデントがあってかなわず。

病院での風景で片足のない子供が松葉づえで歩く姿、片腕のない少年、病床に眠る片足のない少年。
CGでもなく、ここまでこういう少年をエキストラで集めたのかと驚かされます。
そうです、冒頭から少年を手をつないで並ばせ地雷原を歩かせる風景からが衝撃的でした。

浩一郎がケニアの子供たちからその明るさもあって慕われます。
唯一、少年兵となった少年との心の隔たりが懸念で、任期が終わってもまた野戦病院へ戻ってきます。
ようやく、少年兵だったミケとの心の絆がつながり、その後も頻繁に活動していた国境周辺の村への
パトロールで命を落とします。







ケニヤでともに活動した医師扮する萩原聖人も真木ようこも年代を感じるしわや体型で時代の変遷を
醸し出していました。真木ようこさんってちょっと丸くなったんかなぁ?

後半にいろいろ島田航一郎のおいたち、なぜ医者をめざしたかの説明のストーリーが付け加えられて
ましたが、これは余計だったかのように思います。
その人の生き様を感じるだけで十分。

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最後に東大震災の後、医師となったミケ青年が遥か遠い東北を訪れ、がれきの中で何かをさがす少年
と交流をはかる場面。雪の舞い散る中で言葉を交わすのですが、航一郎の命のバトンを引き継ぐのが
感じられるのですが、私が1カ月後に観た風景(泥だらけのがれきの山)と違い、ちょっと気をそが
れました。あんな状態じゃなかったです。津波の後を表現するというのは大変です。

最後に映画の元となった航一郎から恋人に送った手紙の楽曲さだまさしの「風に立つライオン」が
ながれるのですが、歌詞を知りながら航一郎が遠く離れたケニアから恋人に送った気持ちがどうであった
か想像を巡らせます。最後のアメイジングストーリーが圧巻でした。




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