11月2日は北原白秋の命日です。この時期、柳川では白秋祭が行われます。その行事の一つに、命日を挟んで3日間行われる夜の水上パレードがあります。
今年で67回目だそうですが、私は見るのは初めてです。この日は川下りの風景を見物しようと、カメラを持ってやって来ました。しかし三脚も持たず夜間撮影の予備知識もないままに行ったので、撮った写真はみなブレとボケで残念な結果になりました。どうにかアップできる写真を投稿します。色調など画像を少し加工しています。
掘割に夕闇が迫るころ、各乗船場からどんこ船が出発地点に集まってきます。その数60艘余り。みな船に豪華な折詰弁当やお酒を持ち込んでいます。秋の夜は冷えるので鍋物の用意をしている船もあります。飲み食いしながら夜の川下りを楽しもうという趣向です。
ステージ上の合唱に送られて出発します。大相撲九州場所の初日が近く、地元出身の琴奨菊関が見送りに来ていました。
狭い城掘水門から船は出ていきます。
橋の上や堀端には多くの人が集まって花火で歓迎しています。「楽しんで下さい」とか「よく来ましたね」など船客に声をかけています。
掘割沿いの家でも花火で見送ります。
川下りコースのあちこちに舞台が設けられ、音楽が演奏されます。ここでは高校生のブラスバンドです。
電飾や花火で水面が輝いています。中には花火を段ボール箱で持ってきている人もいます。遊歩道では舟が下る様子を楽しむ人や子ども達が行き来しています。
ここは椛島菖蒲園です。篝火が焚かれています。
最初の休憩場所になっている日吉神社の船溜まりです。
日吉神社前で。女性の太鼓演奏です。
岸にいるのは、近くにある高校の生徒たちです。
若い女性のグループは歓迎幕とペットボトルの明かりです。どこから来ましたかと、船客と声を交わしていました。
こちらは大正琴のグループです。
右手の幟旗は戦国武将・立花宗茂にちなむグループです。岸からの掛け声に合わせて、船上でも勝ち鬨をあげます。いま柳川では、初代藩主の宗茂と夫人の誾千代(ぎんちよ)の物語をNHK大河ドラマにしようと運動中なのです。
川下りも後半になってきました。
創作太鼓の演奏です。
三柱神社の秋祭り「おにぎえ」で奉納される「どろつくどん」も特別上演されていました。
国の名勝「御花」前の船溜まりに来ました。向こうに見える舞台では雅楽が演奏されています。今日の終着、簡易保養センターまであと少しです。歩き疲れたので、私はここで帰ることにしました。
「御花」の西洋館。
沖の端の下船場は静かでした。すぐ近くに白秋の生家と記念館があります。
いつもは1時間の川下りコースを、この日はたっぷり3時間かけて下りました。情緒纏綿とした静かな夜の川下りを想像していましたが、案に相違して賑やかな水上パレードでした。
夜の掘割をゆるりと下るどんこ船と、堀端で歓迎する柳川の人々との交歓風景が印象的でした。この催しは人気が高くて、乗船の予約は半年前からです。
凄いですね~~
夜のほうが風情がある気がいたします
2回、簡単に船下りをしましたが、、、
いい経験をされましたね
予約が半年前からとは・・・
乗船するには 半年前の予約・・・、その人気、分ります。
しっかり 撮影され ご紹介いただきましたので 居ながらにして 夜の柳川の風情 堪能させていただきました。
いいですね。
本当は 大騒ぎではなく 静かな雰囲気の方が より 柳川の風情を感じるような気がしますが。
昼の川下りと夜のパレードではだいぶ雰囲気が違いますね。
水上パレードはお祭りの気分です。
岸から見物しただけですが、良かったです。
柳川は旧城下、掘割、白秋などで色々な行事をしています。
パレードというくらいですから賑やかでした。
北原白秋も参加した紀行「五足の靴」に、夜の掘割を白秋の家まで船で下る場面があります。
情緒纏綿として印象的でした。
仄暗い中での川下りの風情を味わいたい気もします。