昨年10月に三柱神社の秋季大祭「おにぎえ」がありました。この祭りは4年前に一度投稿したことがあります。おにぎえとは「大賑わい」の言葉が詰まったものといわれています。
写真は松月文人館前の川下り乗船場。松月文人館は懐月楼といわれていた時代、与謝野鉄幹や北原白秋の紀行「五足の靴」に登場します。この横に架かっている太鼓橋を渡ると三柱神社の参道です。写真は半年前のものですが、いま川下りはコロナ禍で観光客が激減し、船頭さんの仕事がありません。
祭りらしく露店が並んでいます。
山鉾が高くそびえた各町の山車が勢ぞろいしています。まもなくご神幸行列の出発です。
神幸行列は山車を先頭に参道を行きます。鳥居を潜るときは山鉾は後ろに畳まれます。
般若や天狗、お多福などの面をつけ、山車から半身を乗り出して踊ります。民俗文化財で「どろつくどん」といいます。
行列は一の鳥居から太鼓橋を渡り、街なかへと繰り出します。
踊りの時に、お囃子の笛と合わせて打ち鳴らされる太鼓、銅鑼の音が祭り気分をかき立てます。
まつり半纏の意匠は各町で決まっていますが、下に着る鯉口シャツは各人各様です。半纏と腹掛け、鯉口シャツの祭り正装はなかなかお洒落です。
おにぎえの祭りでは差配の年寄り、若い衆のほか女性や子どもの姿が目立ちます。
境内から街なかに出たところでの方向転換です。
どろつくどんの山車の後に、祭列が続きます。
武者行列は各地からの参加です。
各町の踊り山が続きます。
これは天狗です。
蟹町の子どもたちです。祭りの伝統は次世代に引き継がれていきます。
神輿が来ました。
踊り山はお囃子を演奏するだけでなく、狭い山車の中で踊りを披露します。
帰りの途中で。街なかの水路です。柳川は掘割の町。私が小学生の頃は、まだ小さな水路が町中に張りめぐらされていました。
祭りを見ていると、年を取っていても血が騒ぎます。私の町は藩主が奢侈を禁じていたのか、城下に伝統的な祭りが残っていません。この次は夜のおにぎえを見に来たいと思います。
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