速報・白鵬横綱昇進ならず

※追記あり。

取り急ぎ速報。

千秋楽無結びの一番で、白鵬が朝青龍を寄り倒し、１３勝２敗の成績で終了したものの、取組終了直後、審判部が「白鵬の横綱昇進、雅山の大関再昇進に対して、いずれも理事会を招集しない」ことを明言し、白鵬の来場所の横綱昇進は見送られた。

白鵬に関して、審判部は「朝青龍に星二つを渡して独走を許したもので、来場所もう一度様子を見る」とのコメントを発表。

取組映像はこちらから。

っつーか審判部。

だったらなぜ十四日目に白鵬と朝青龍の一番を組まなかったのか。

テレビの前のファン、そして館内のファンは、このエントリを投稿した段階では、未だに白鵬横綱昇進決定を信じているはずで、あの本割りの異様な盛り上がりはなんだったのかという話になる。

一時期の横綱、大関粗製濫造のツケがここに来て一挙に噴出しているのは、大関陣だけがやたらと多い現状からして間違いのないところだが、かといって、あの成績で横綱昇進を見送るのだとしたら、来場所は１７勝しないと推挙してもらえないぞ。

13-2
13-2
14-1
13-2

この成績で推挙されないんだから、一体この先誰が横綱になるのかと。

そもそも、北の湖理事長にしたって、昨日の段階ではこう言っていたのに…。

白鵬に横綱昇進の可能性残る／大相撲名古屋場所　- 日刊スポーツ

綱とりの大関白鵬（２１）が、千秋楽の横綱朝青龍戦に勝ち１３勝すれば第６９代横綱に昇進する可能性が高くなった。北の湖理事長（元横綱）は「千秋楽で勝てば１３勝だ。ここ４場所で１３勝を切ったことがない。最近ではないことだ。この安定感は評価すべき」と言った。

この日、審判部の放駒審判部長（元大関魁傑）が理事長を訪ね、千秋楽に雅山の大関昇進を含めた審判部の総意を伝えに来ることを確認した。放駒親方は「１３勝すれば目安になるんじゃないですか。個人の意見は勘弁してもらいたい」と言い、１３勝が昇進の条件になる姿勢を示した。
また、雅山の大関昇進にも「１０勝すれば議論にはなる」と言った。

雅山の大関再復帰はともかくとして、仮にも組織の長たる北の湖理事長や、放駒審判部長も昨日の段階でコメントする機会があったのなら、昨日の段階で昇進見送りを決めておけばよかっただけのこと。
それがさんざん期待を持たせておいて、しかも白鵬が負けたならいざ知らず、勝ったところでいきなり言下に否定されては、関係者はともかく、千秋楽で横綱に勝てば横綱昇進…と、胸を膨らませてテレビの前や愛知県体育館で観戦していたファンを愚弄する行為である。近年ことに相撲人気の低下が叫ばれて久しいが、この責任は、日本相撲協会上層部にもあるのはもはや論を待たない。しかも、久々に朝青龍双を成す大関が現れたことで、久々に場所が盛り上がったさなかでの出来事。熱戦に冷水をぶちまける結果となってしまった。
まあ、こういう事をしていては、やがて大きなとばっちりを食らう覚悟を、日本相撲協会は出来ているだろうか。
横綱大関の粗製濫造があって、現在の厳格な昇進基準があるのは理解できるのだが、白鵬までむげに横綱昇進を見送るのは、いくらなんでもあんまりだと思わずにいられない。横綱に敗れたのならともかく、がっぷり四つに組んでなぎ倒した相撲内容を評価して欲しかった。

久しぶりに見た熱い一戦だったのだが、興奮が一気に冷めてしまった。
白鵬…orz