トラカメです、毎度~~
さて、これからMITO復活まで、ちょっとづつその様子をお届けします~~
今回がその第壱話です!
物の本によると、この手の「修理」や「再生」「レストア」は段取りが重要だとか。
レストアは大げさですが、段取りをするために、まずは良く観察しましょう。
まずは、MITOの不具合の主である、ピストン・シリンダ回りです。
MITOは事前に情報としていただいている通り、ピストンとシリンダブロック間で焼き付きを起こしております。
また、すでに前オーナーの手でシリンダや、その周辺は分解されております。
一方、交換用の部品もPLANET壱号機からすでに取り外してあります。
このピストンとシリンダ、非常に状態が良いと思います。
PLANET壱号機はメータ読みで2万キロ以上走っており、
バトラックスも隅まで溶けていたので、おそらくかなり「本気で」使用していたと思います。
どの程度このような使用をしていたかわかりませんが、
シリンダの摺動面にはホーニング目がまだはっきり残っており、
ピスト側も傷が極少で、このままで再利用に何ら問題ないことは確認済です。
これらを見比べてみましょう。
まずはシリンダヘッドです。
左がPLANET、右がMITOです。
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MITOを受け取りに行ったとき、燃焼室形状がPLANETとは異なることは気が付いておりました。
MITOはいわゆる「プリン型」、PLANETは同じく「ドーム型」でした。
また、スキッシュエリア部はMITOのほうが浅く、燃焼室全体としては大幅にPLANETのほうが容積は大きいです。
たった125㏄でこれだけ容積が異なると、圧縮比はかなり落ちてしまいます。
まぁ、その秘密はその後のピストンで理解できると思います。
写真で深さと形状の差が解るでしょうか。
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左がPLANET、右がMITOです。
外観はほぼ共通で、高さなどは同じでしたが、鋳物(ダイカスト?)の型は異なるようです。
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左がPLANETです。
鋳物の型に対してボルト穴がズレているのが解るでしょうか。
PLANETからシリンダ類を外す際、レンチがうまく噛まず、異常に時間が掛かってしまったのですが
理由はここにありました。
穴がズレてしまったため、ボルトと鋳物の壁が近くなり、レンチの入る隙間が少なくなったためでした。
イタリヤ品質でしょうか。諦めるしかありませんね。
ちなみに、MITOのヘッドは見たところ問題は無く、再使用は可能と思われます。
(ただし、ピストンとセットでなければいけません)
さて次はピストンです。
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左がPLANET、右がMITOです。
PLANETは2本リングでピストンヘッドが膨らんでいて、
MITOは1本リングでヘッドはフラットです。
そしてもう一つ、ピストンピンからヘッド端までの距離が、PLANETのほうが0.5㎜長いです。
また、MITOのピストンはPLANETのそれより、薄肉です。
素材の型形状が全く違い、薄肉になっているだけでなく、
ピストンピンの穴入口部周辺形状も、軽量化されています。
ニードルベアリングの接触面も加工されております。
燃焼室の裏も加工が配されておりました。
PLANETはその反対で、肉厚で、軽量化はされておらず、気合と言うか、コストの差を感じます。
測定しておりませんが、持ってわかる程度の軽量化がされているのではないでしょうか。
高回転への対応でしょう。
写真は無いのですが、シリンダは、素人がノギスで測定したレベルでは、
タイミングや各部の形状など、全く同じでしたので、
ピストンの長さが違う分、ポートタイミングが調整されていることになります。
ポートタイミングも圧縮比も、すべてMITOとPLANETは異なるようです。
となると、単純にMITOにPLANETのシリンダとピストン、シリンダヘッドを使ってよいか疑問になります。
キャブもCDIも変更する必要があるのかもしれません。
とは言っても、セッティングは大してできないですし、今の段階で考えていても仕方がないので
まずは、シリンダヘッド含めてPLANET用を移植する予定です。
うまく走らないようであれば、色々と考える予定です。
ではまた~~
~~よろしければ私のアルピーヌA110のブログもご覧くださいませ~~
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さて、これからMITO復活まで、ちょっとづつその様子をお届けします~~
今回がその第壱話です!
物の本によると、この手の「修理」や「再生」「レストア」は段取りが重要だとか。
レストアは大げさですが、段取りをするために、まずは良く観察しましょう。
まずは、MITOの不具合の主である、ピストン・シリンダ回りです。
MITOは事前に情報としていただいている通り、ピストンとシリンダブロック間で焼き付きを起こしております。
また、すでに前オーナーの手でシリンダや、その周辺は分解されております。
一方、交換用の部品もPLANET壱号機からすでに取り外してあります。
このピストンとシリンダ、非常に状態が良いと思います。
PLANET壱号機はメータ読みで2万キロ以上走っており、
バトラックスも隅まで溶けていたので、おそらくかなり「本気で」使用していたと思います。
どの程度このような使用をしていたかわかりませんが、
シリンダの摺動面にはホーニング目がまだはっきり残っており、
ピスト側も傷が極少で、このままで再利用に何ら問題ないことは確認済です。
これらを見比べてみましょう。
まずはシリンダヘッドです。
左がPLANET、右がMITOです。
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MITOを受け取りに行ったとき、燃焼室形状がPLANETとは異なることは気が付いておりました。
MITOはいわゆる「プリン型」、PLANETは同じく「ドーム型」でした。
また、スキッシュエリア部はMITOのほうが浅く、燃焼室全体としては大幅にPLANETのほうが容積は大きいです。
たった125㏄でこれだけ容積が異なると、圧縮比はかなり落ちてしまいます。
まぁ、その秘密はその後のピストンで理解できると思います。
写真で深さと形状の差が解るでしょうか。
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左がPLANET、右がMITOです。
外観はほぼ共通で、高さなどは同じでしたが、鋳物(ダイカスト?)の型は異なるようです。
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左がPLANETです。
鋳物の型に対してボルト穴がズレているのが解るでしょうか。
PLANETからシリンダ類を外す際、レンチがうまく噛まず、異常に時間が掛かってしまったのですが
理由はここにありました。
穴がズレてしまったため、ボルトと鋳物の壁が近くなり、レンチの入る隙間が少なくなったためでした。
イタリヤ品質でしょうか。諦めるしかありませんね。
ちなみに、MITOのヘッドは見たところ問題は無く、再使用は可能と思われます。
(ただし、ピストンとセットでなければいけません)
さて次はピストンです。
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左がPLANET、右がMITOです。
PLANETは2本リングでピストンヘッドが膨らんでいて、
MITOは1本リングでヘッドはフラットです。
そしてもう一つ、ピストンピンからヘッド端までの距離が、PLANETのほうが0.5㎜長いです。
また、MITOのピストンはPLANETのそれより、薄肉です。
素材の型形状が全く違い、薄肉になっているだけでなく、
ピストンピンの穴入口部周辺形状も、軽量化されています。
ニードルベアリングの接触面も加工されております。
燃焼室の裏も加工が配されておりました。
PLANETはその反対で、肉厚で、軽量化はされておらず、気合と言うか、コストの差を感じます。
測定しておりませんが、持ってわかる程度の軽量化がされているのではないでしょうか。
高回転への対応でしょう。
写真は無いのですが、シリンダは、素人がノギスで測定したレベルでは、
タイミングや各部の形状など、全く同じでしたので、
ピストンの長さが違う分、ポートタイミングが調整されていることになります。
ポートタイミングも圧縮比も、すべてMITOとPLANETは異なるようです。
となると、単純にMITOにPLANETのシリンダとピストン、シリンダヘッドを使ってよいか疑問になります。
キャブもCDIも変更する必要があるのかもしれません。
とは言っても、セッティングは大してできないですし、今の段階で考えていても仕方がないので
まずは、シリンダヘッド含めてPLANET用を移植する予定です。
うまく走らないようであれば、色々と考える予定です。
ではまた~~
~~よろしければ私のアルピーヌA110のブログもご覧くださいませ~~
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