KERC活動日誌

柏アーリー・リコーダー・コンソート
古楽リコーダーアンサンブルの日々あれこれ

静寂

2010-06-30 07:00:00 | その他 
休止はある場合、最強音にも勝る強烈な効果を持つということはよく聞かれます。
リコーダーのアンサンブルでも、全員の音がなくなった瞬間の浮遊感というか、体が吸い上げられるような感じ?にぞくぞくすることもあります。
ちなみに、全パートが休みになるのを全パート休止、ゲネラルパウゼとかジェネラルポーズといってG.P.と書くそうです。

音楽は演奏が完結したときにはじめて、聞き手がその全体像を知ることができます。音楽を聴くときに決定的に重要な時間は演奏が終わった瞬間の静寂が訪れたときかもしれません。
演奏会で、演奏の終了を待たない拍手や叫び(ブラボー!)でその静寂の瞬間がさえぎられることも多く、興ざめになることもあります。

昨年10月に武蔵野市民文化会館で開催された、モーリス・シュテーガーさん(リコーダー)と北谷直樹さん(チェンバロ)の演奏会で、演奏が始まる前に、拍手は演奏が完全に終わってからにして、演奏の余韻を楽しんでくださいというような主旨のアナウンスがあったことを覚えていまて、すばらしいアナウンスだと思いました。
ぜひ、みなさんも、演奏の終わりの静寂を楽しんでから拍手してください。

(tomo)
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