KERC活動日誌

柏アーリー・リコーダー・コンソート
古楽リコーダーアンサンブルの日々あれこれ

2021年9月11日 練習日誌

2021-09-12 06:57:45 | 練習日誌 2016~ 

 9月11日(土)、豊四季台近隣センター体育館会議室で合奏練習をしました。今回は久しぶり「助さん」含め4名。4声の合奏、トリオ・ソナタとソロソナタを楽しみました。

(練習曲)
1 グリーンスリーブスの主題による変奏曲 SATB(Vdg)
2 J.S. バッハ 「羊は安らかに草を食み」BWV208より SATB(Vdg)
3 J. デ・プレ 「千々の悲しみ」 SATB
4 G.P. テレマン トリオソナタハ長調 TWV 42 C1 AA Bc(Vdg)
5 F. マンチーニ リコーダーソナタ A Bc(Vdg)
6 F. バルサンティー リコーダーソナタ A Bc(Vdg)  
7 J.クラーク 「トランペットボランタリー」 SATB
8 H. パーセル 「ムーア人の復讐(アブデラザール)」より SATB
9 M. マレ 2本リコーダーと通奏低音のための組曲ト短調 AA BC(Vdg)

 今回は4声の合奏曲、積志リコーダーカルテットさん編曲譜「グリーンスリーブスの主題による変奏曲」から開始。7月に演奏していることもあって息の合った合奏。それぞれの「見せ場」があって、積極的に進むと更に良くなると思います。
 続いてJ.S.バッハのカンタータ「楽しき狩こそわが悦び」BWV208の「羊は安らかに草を食み」。誰もが聞いたことがある2本のアルトリコーダーが入った有名な曲です。アルトは音域が高く簡単ではありません。ソプラノで演奏しましたが雰囲気が出せなくて、やはりアルト。また練習しましょう。
 続いて、ジョスカン・デ・プレの名曲「千々の悲しみ」を合奏しました。これも大変有名な曲ですが、難しい。悲しみの雰囲気にならなければと思います。悲しみは何か、どのくらい深いのか、演奏に振り向けたいです。ブラッシュアップ したいですね。
 この後は雰囲気を変えて、テレマンのトリオ ハ長調。親しみやすいパッセージが鏤められた曲ですが、雰囲気の作り方に気を配らないと通り一遍の、薄っぺらになりやすい難しい曲に感じます。また演奏しましょう。

 お昼の後は、グリさんとマンチーニのソロソナタ第8番を演奏しました。イタリア後期バロックの雰囲気が溢れる曲です。ちょっと難しい所がありますが、この曲のモダンな雰囲気が楽しめました。第9番以降も演奏したくなってIMSLPを探したら譜面が見つかりました。続きをやりましょう。今回グリさんはソロソナタをもう一つ持参、F. バルサンティーのソナタ第一番を演奏しました。バルサンティーはイタリア出身でイギリスで活動した音楽家、印象的なリコーダーソナタを残しています。この曲集も興味弾かいところ、また合奏したいですね。

 午後の合奏はクラークの「トランペットボランタリー」、誰もが聞いた事がある曲。作曲者クラークはイングランドの17世紀後半から18世紀初頭の作曲家。以前はパーセルの曲とされていた様です。いかにも英国の祝典音楽の感じで、行進曲的な趣があり荘厳に前に進む美しいファンファーレでした。
 そしてパーセルの「ムーア人の復讐(アブデラザール)」。中学校の音楽の授業で「青少年のための管弦楽入門」で聞いた記憶があります。いわゆるバロック音楽の中で最も有名な曲ではないでしょうか。初めての演奏で拍の読み間違いとか有りましたが、全て何とか形になりました。格調が高く、もっと磨き込みたい曲です。
 最後にフランス、マレのトリオ組曲のト短調(第1組曲)を演奏しました。グリさんがテナーで中音部を足して、前回のサラバンドの後のファンタジー、ルーレ、ラバガトル、ロンド、メヌエット、オートレ、そしてシャコンヌまで合奏を堪能しました。シャコンヌは時間切れで最後までたどり着けませんでした。

 今回も結構多くの曲を演奏しましたが「もう少し合奏したい」と思いつつ終了しました。 またの機会が楽しみです。 


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