有川浩「県庁おもてなし課」

今回の舞台は高知県庁。
若手職員・掛水の地域振興の奮闘記、
そしてちょっと恋愛。

あー、おもしろかった～。

これ読んで、有川さんってば役所で働いた
ことあるのかな？って思っちゃいました。
かなりのリアリティなんだもの。
高知が舞台なのは、有川さんが高知出身
だから納得なんですけど、仕事の進め方の
話とかは、経験談かなって思うくらい。
一部実話も混ざっていたみたいですね。

お役所仕事、お役所体質。
自分は役所勤めじゃないけど、気をつけなきゃ
いけないなぁと思う点が多々ありました。
お客さま目線。
言うのは簡単だけど、実践するのは大変。
清遠さんに鍛えられながら、掛水はよく頑張った。
この本がいろんな自治体でテキストにされて
いるというのも納得です。

今回の舞台、高知県は自然がいっぱい。
高知全体をレジャーランド化するという話。
これを読むと、高知に行ってみたい！と
なりそうですが、私はアウトドア派ではないので
そこまで行きたくならなかったかなぁ。
四万十川は一度見てみたい気はしますが。

あとは掛水と多紀ちゃんの恋物語。
掛水と多紀ちゃんのやり取りを見ていたら
なんだか自分の若いころを思い出して
しまいました。
まあ、全然違うんですけどね。
なんかもどかしい感じとか。
若いって良いな。
この話も映画化されていたんですね。
錦戸亮と堀北真希。
どんな感じだったのかな？
テレビでやってくんないかな。

最後に。
有川さんはこの単行本の印税すべてを
震災復興のために寄付しているということです。
地方応援を謳った物語で実際に被災地を
応援するという。
有川さん、ますます好きになります！


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