9月24日(水)小山観音の見学を終えた私たちは、隣町の八百津町にある五宝滝(ごほうのたき)に向かった。
五宝滝は、五宝滝公園として整備され、飛騨木曽川国定公園に位置している。
八百津町は、中央を木曽川が流れ、中ほどには巨大な丸山ダムが満面の湖水を湛えている。
その下流には木曽川三十六景の一つにあげられ、ダイナミックな岸壁を見せる蘇水峡がある。
また、八百津町には、第二次大戦中、ナチスドイツの迫害から逃れようと、ポーランドからリトアニアに脱出してきた、ユダヤ人6000人の命を救った、外交官、杉原千畝の偉大な功績を称え、後世の人達に伝へようと「人道の丘公園」が造られている。
小山観音からは、木曽川沿いの道を通り、山沿いに20分ほど行った所に、五宝滝はあった。
五宝の滝駐車場から、武蔵渓谷の川沿いの道を5分ほど行くと、公園広場があり、その片隅で水車が回っている。
こちらの遊歩道から、武蔵渓谷の川をまたぎ、対岸の公園へ行くには、木造のむさし橋が架けられているが、工事中の為に、上流側にできた仮設橋を渡らなければならなかった。
この公園には、武蔵の広場があり、宮本武蔵のレリーフも掲げられている。
手前の奥には、水車小屋が作られ、和と洋の調和を印象付け、反対方向には武蔵の広場が広がっている。
清流が流れ 彼岸花が咲く武蔵渓谷
和と洋の調和を感じる、奥には武蔵の広場が広がっている
宮本武蔵のレリーフ
五宝滝は、一の滝44m、ニの滝23m、三の滝13m、の全長80mに及ぶ壮観なる三段の滝と円明の滝、ニ天の滝の、五つの滝から成り立っている。
ここのように一望できる三段の滝は、全国的にも珍しいといわれている。
二刀流の開祖、宮本武蔵(1584~1645)が八百津・大仙寺の愚堂国師(1577~1661)に、禅の教えを請いながら、修業のため打たれた滝が、円明の滝とニ天の滝といわれている。
武蔵は20代の頃の兵法を、円明流と称していたが、30代~40代にこうした禅の教えや、独自の修行を通してニ天流の新境地を開いた。
円明の滝と、ニ天の滝の命名は、ここからの引用によるものであるようだ。
和のムード漂う水車小屋
武蔵渓谷の清流に架けられた工事中のむさし橋
武蔵渓谷をまたいでいる、むさし橋の手前で道が分かれ、私たちは左の道を行く。
五宝滝ハイキングコースにもなっている遊歩道である。
道筋に従って5分程行くと、赤い欄干の小さな橋があり、また、道が分かれている。
私達は、五宝の滝方面と看板に書かれた、左側の道を登って行く。
少し行った所から、傾斜がきつくなるが、5分ほどで東屋に到着する。
東屋は遊歩道から10m程、滝とは逆方向に進んだ所にあった。
東屋で後ろを振りむくと下記の写真のように、すばらしい三段の滝が見えている。
一の滝(上44m)、ニの滝(中23m)'、三の滝(下13m)の総延長80mの壮観な、三段の滝の全景が、見渡せる絶好のポイントの場所であった。
私たちは、時間の立つのも忘れ、暫くここからの景観に見とれていた。
秋の紅葉のシーズンには、鮮やかな色彩を放つ、もみじなどの落葉樹林が、美しさを際立たせ、滝とのコントラストを一層引き立てているに違いない、と思った。
現在の三段の滝周辺は、緑の中に滝からの白い流水が、帯状になって、縦の段差状の白線を描きながら流下している。
この白い流水を所々で、緑葉がさえぎっているが、全体の景観は、なんとなく清楚で、気品が感じられ、女性的な雰囲気をかもしだしている。
上から一の滝44m、ニの滝23m、三の滝13mの三段の滝 全長80m
三段の滝で一番下にある 三の滝13m
三段の滝で真ん中にある ニの滝13m ニの滝と 一の滝(上44m)
ニの滝と三の滝との間には朱色の橋が架かっている。
この橋の上に立っていると、山のさわやかさが伝わってくる。
滝の流水から発生するマイナスイオンが、この近辺に広がり、私達の気持ちに一層の落ち付きと、安らぎを与えてくれているようだ。
この橋から見上げた、二つの滝と一の滝の景観もすばらしい。
さわやかな気分である。
三段の滝の一番上にある 一の滝44m
朱色橋のあるニの滝から、傾斜の急な坂道を登ると、一の滝44mがある。
一の滝には、小さな石を組合わせた、庭園のような滝つぼがあった。
滝つぼの、すぐ側まで行って撮影することも出来るが、44mの上空から流下する滝を、下から見上げるのも圧巻である。
滝つぼは小さく、その周辺を緑が覆って、滝つぼから流れてくる清水は、短い川を作り、下流のニの滝を形成しながら流下していく。
滝つぼ周辺の狭い所で、場所を変えながら撮影をしていると、水しぶきが時々おそいかかり、カメラのレンズを濡らしてくる。
また、滝の全景を撮ろうと、滝つぼの後ろに下がると、そこは、ニの滝の崖っぷちになっていて、下を見ると、あまりの高さに恐怖を感じ、足が竦んてくる。
このような狭い場所での撮影は、細心の注意日が必要だ、数枚の撮影をして終える。 face_hohoemi/}
また、この滝つぼの場所から、眼下に広がる景観もすばらしく、八百津方面の街並みが見渡せる。
この滝つぼ近辺も、マイナスイオンが多いのか、心地よい感じがしてくる。{/
ニ天の滝(上)と円明の滝(下)(八百津町発行のパンフ)
宮本武蔵ゆかりの円明の滝とニ天の滝は、一の滝から急傾斜地を登って、登りきったと所から、今度は逆に、下ってしばらく行った所にある。
しかし、私達には、顧客との待合せ時間が近づいていた。
私も吉川英治の宮本武蔵を読んだり、映画などを何度か見て、興味が湧いていたが、今回は見送らざるを得なかった。
上の掲載写真は、八百津町発行のパンフをスキャナしたものである。
宮本武蔵が修業したと言い伝えられている、ニ天の滝(上)と円明の滝(下)である。
次回にこの地を訪れることを心に秘めながら、一の滝から元来た道を下って行った。
五宝滝は、五宝滝公園として整備され、飛騨木曽川国定公園に位置している。
八百津町は、中央を木曽川が流れ、中ほどには巨大な丸山ダムが満面の湖水を湛えている。
その下流には木曽川三十六景の一つにあげられ、ダイナミックな岸壁を見せる蘇水峡がある。
また、八百津町には、第二次大戦中、ナチスドイツの迫害から逃れようと、ポーランドからリトアニアに脱出してきた、ユダヤ人6000人の命を救った、外交官、杉原千畝の偉大な功績を称え、後世の人達に伝へようと「人道の丘公園」が造られている。
小山観音からは、木曽川沿いの道を通り、山沿いに20分ほど行った所に、五宝滝はあった。
五宝の滝駐車場から、武蔵渓谷の川沿いの道を5分ほど行くと、公園広場があり、その片隅で水車が回っている。
こちらの遊歩道から、武蔵渓谷の川をまたぎ、対岸の公園へ行くには、木造のむさし橋が架けられているが、工事中の為に、上流側にできた仮設橋を渡らなければならなかった。
この公園には、武蔵の広場があり、宮本武蔵のレリーフも掲げられている。
手前の奥には、水車小屋が作られ、和と洋の調和を印象付け、反対方向には武蔵の広場が広がっている。
清流が流れ 彼岸花が咲く武蔵渓谷
和と洋の調和を感じる、奥には武蔵の広場が広がっている
宮本武蔵のレリーフ
五宝滝は、一の滝44m、ニの滝23m、三の滝13m、の全長80mに及ぶ壮観なる三段の滝と円明の滝、ニ天の滝の、五つの滝から成り立っている。
ここのように一望できる三段の滝は、全国的にも珍しいといわれている。
二刀流の開祖、宮本武蔵(1584~1645)が八百津・大仙寺の愚堂国師(1577~1661)に、禅の教えを請いながら、修業のため打たれた滝が、円明の滝とニ天の滝といわれている。
武蔵は20代の頃の兵法を、円明流と称していたが、30代~40代にこうした禅の教えや、独自の修行を通してニ天流の新境地を開いた。
円明の滝と、ニ天の滝の命名は、ここからの引用によるものであるようだ。
和のムード漂う水車小屋
武蔵渓谷の清流に架けられた工事中のむさし橋
武蔵渓谷をまたいでいる、むさし橋の手前で道が分かれ、私たちは左の道を行く。
五宝滝ハイキングコースにもなっている遊歩道である。
道筋に従って5分程行くと、赤い欄干の小さな橋があり、また、道が分かれている。
私達は、五宝の滝方面と看板に書かれた、左側の道を登って行く。
少し行った所から、傾斜がきつくなるが、5分ほどで東屋に到着する。
東屋は遊歩道から10m程、滝とは逆方向に進んだ所にあった。
東屋で後ろを振りむくと下記の写真のように、すばらしい三段の滝が見えている。
一の滝(上44m)、ニの滝(中23m)'、三の滝(下13m)の総延長80mの壮観な、三段の滝の全景が、見渡せる絶好のポイントの場所であった。
私たちは、時間の立つのも忘れ、暫くここからの景観に見とれていた。
秋の紅葉のシーズンには、鮮やかな色彩を放つ、もみじなどの落葉樹林が、美しさを際立たせ、滝とのコントラストを一層引き立てているに違いない、と思った。
現在の三段の滝周辺は、緑の中に滝からの白い流水が、帯状になって、縦の段差状の白線を描きながら流下している。
この白い流水を所々で、緑葉がさえぎっているが、全体の景観は、なんとなく清楚で、気品が感じられ、女性的な雰囲気をかもしだしている。
上から一の滝44m、ニの滝23m、三の滝13mの三段の滝 全長80m
三段の滝で一番下にある 三の滝13m
三段の滝で真ん中にある ニの滝13m ニの滝と 一の滝(上44m)
ニの滝と三の滝との間には朱色の橋が架かっている。
この橋の上に立っていると、山のさわやかさが伝わってくる。
滝の流水から発生するマイナスイオンが、この近辺に広がり、私達の気持ちに一層の落ち付きと、安らぎを与えてくれているようだ。
この橋から見上げた、二つの滝と一の滝の景観もすばらしい。
さわやかな気分である。
三段の滝の一番上にある 一の滝44m
朱色橋のあるニの滝から、傾斜の急な坂道を登ると、一の滝44mがある。
一の滝には、小さな石を組合わせた、庭園のような滝つぼがあった。
滝つぼの、すぐ側まで行って撮影することも出来るが、44mの上空から流下する滝を、下から見上げるのも圧巻である。
滝つぼは小さく、その周辺を緑が覆って、滝つぼから流れてくる清水は、短い川を作り、下流のニの滝を形成しながら流下していく。
滝つぼ周辺の狭い所で、場所を変えながら撮影をしていると、水しぶきが時々おそいかかり、カメラのレンズを濡らしてくる。
また、滝の全景を撮ろうと、滝つぼの後ろに下がると、そこは、ニの滝の崖っぷちになっていて、下を見ると、あまりの高さに恐怖を感じ、足が竦んてくる。
このような狭い場所での撮影は、細心の注意日が必要だ、数枚の撮影をして終える。 face_hohoemi/}
また、この滝つぼの場所から、眼下に広がる景観もすばらしく、八百津方面の街並みが見渡せる。
この滝つぼ近辺も、マイナスイオンが多いのか、心地よい感じがしてくる。{/
ニ天の滝(上)と円明の滝(下)(八百津町発行のパンフ)
宮本武蔵ゆかりの円明の滝とニ天の滝は、一の滝から急傾斜地を登って、登りきったと所から、今度は逆に、下ってしばらく行った所にある。
しかし、私達には、顧客との待合せ時間が近づいていた。
私も吉川英治の宮本武蔵を読んだり、映画などを何度か見て、興味が湧いていたが、今回は見送らざるを得なかった。
上の掲載写真は、八百津町発行のパンフをスキャナしたものである。
宮本武蔵が修業したと言い伝えられている、ニ天の滝(上)と円明の滝(下)である。
次回にこの地を訪れることを心に秘めながら、一の滝から元来た道を下って行った。