今から30年くらい前にサイパン旅行に行った際のお話です。ある日サイパンの脇にあるマニャガハ島(とう)に行った後、ホテルに戻ってから、急激な寒気に襲われ、次の日丸一日ベッドから動けなくなってしまいました。動けるようになった翌日、シャワーを浴びながら自分の皮膚がボロボロになっている事に気が付いたのです。そうです、マニャガハ島の強い陽射しで日焼け止めを塗ったにもかかわらず、日焼けというより肌が火傷みたいになっていたのです。もう、皮が剥けた下の皮も剥けるみたいな状態が背中、肩、腕、そして顔もボロボロになった状態で帰国、
入国審査を経て手荷物検査に臨みました。
検査の人「どこから帰って来ました?」
私「サイパンです」
すると、いきなり検査の人が
「あなた、サイパンで銃撃ってきたんじゃないですか?」
と言うではありませんか。
するとまた検査の人が
「あなたサイパンで銃撃ったり、葉っぱ(たぶん大麻)吸ってきたんじゃないですか?」
と言ってきました。
さすがに自分は、思わず
「あなた、失礼な人ですね!」
と言い返すと謝ってきたので、その場は終了。
何であんな事を言われたのか分からないまま空港から電車に乗ったのですが、そこそこ混んでる電車の中で気が付いたのです。
私が座っている周りに誰も人がいない事に。
そう、日焼けしすぎてボロボロになって、さらに赤ら顔の私は、人から見れば、まさに
「不審者」そのもの。
その後、私は、顔を隠すようにして電車に揺られて行ったのでした。