女として大阪で暮らす2

初心にもどり、ちゃんとブログをつくりたいですね。
たまに、読んでください。誤字脱字は、ご容赦くださいね。

生きる地獄(文鳥花子)

2015-08-06 07:41:25 | 日記
あせている空を見ながら、とぼとぼと歩く夏の道。
生き伸びた不思議をかんじる、生きるのは息をすることだけなのだ。

何にもない草原で私は生きた、不幸というものはない、私はかんじょうなどないのだ。
ただ、人間の形をした生き物が、私なのだ。

苦しいとか悲しいとかは、とうにうしなっていた。
あらあらしい道を歩くたびに、私は人間の心をうしなっていった。

酒を飲んだり、人生を楽しむすべをしらないからなのか。
生きるのは、砂をカムよりもつらいことだった。

意味のない人生だが、意味のない余生だが死ぬためだけに生きている。
たったひとつ、自死しないだけの生き物なのだ。

砕け散った何もない、過去。
きたない、どろどろしたヘドロの心の人間にもう二度と生まれまい。

人を傷つけたり、人をあやめることができる、人間はごめんだ。
せめて、やさしいゆるやかな、秋の風に生まれ変わりたい。

心をいつくしむ、自然に生まれ変われるなら、すてきなことだ。
しぜんの美しい物質にうまれかわれるなら、私は死ぬのもいとわない。

人間の汚い心をまなんだ、人生。
なんだったのだろうか、人間には悪魔がいる。

人間には、人を殺してしまう、汚い悪魔がいる。
そんな人間には、二度と生まれたくはない。

私は、人間に生まれたことを後悔している。
やさしい、春の風なら、どんなに素敵なことだったのに。

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