

航空自衛隊奈良基地祭で、今年赴任された『石渡幹生基地司令」の挨拶の様子。盆踊り風景です。


<昨日の長岡市の報告をします。>
平成16年7月 豪雨水害 10月 中越大震災 そして今年の大豪雪と自然災害に見舞われてきた長岡市。震災対策関連の視察が多い中,私が,長岡市が『デザイン都市』をめざしている事に注目して,長岡市のデザインセンター構想について視察に来たというと少し不思議がられました。
しかし,私の視察の目的は,奈良市の観光施策を進める上で,『ものづくり』や『ことづくり』のためにはデザインという要素が大変重要だと考えたからです。藤原市長は,『奈良ブランドづくり』を掲げておられますが,奈良市のデザイン環境というのは寂しいものがあります。
みあげ物や,パッケージや包装紙を見ても、看板や建築物の装飾を見ても,なかなか納得や感動を受けるものがありません。ハイセンスなものやセンスが良いと感じる物がなかなかありません。
デザインは,私達の生活の中で,『ゆとり』『安心』『潤い』『美しさ』等を与え,時代が求める,『心の豊かさ』を満足させてくれるものだと思います。
又,奈良市が観光で生きる町であるとしたら,過去の伝統芸術、芸能,工芸(ここには,技とデザイン性があります)を継承・発展させるためにも、新しい感性と時代性とグローバル性にも対応した「まちづくり」や「ものづくり」や「ことづくり」が必要であると思います。
奈良に花開いた天平文化は,シルクロードを渡ってきた異文化を受け入れ,そこに独自の視点や感性で独創性や独自性を発揮して築かれてきました。この文化遺産を生かすためにも,新しい感覚で,時代にマッチしたデザイン性は,伝統文化芸術を発展,継承させてくれると考えます。
そこで,奈良で活躍されている,『奈良デザイン協会』の方々の力をお借りして,行政や企業も、また市民も気軽にデザインワークの相談活動やデザイン情報の交流や,人材育成をめざすことができる場所の設置や, デザイン環境を整えるためにも,奈良市としてセンターの設置が必要ではないかと考えました。
そこで,「デザイン都市」をめざしている長岡市に期待をして視察に行きました。
当日は,長岡市 企画部 国際文化課の矢沢課長の説明を受けました。
長岡市では,平成6年長岡造形大学を公設民営で開学した事を契機に『国際デザインフェアー』を開催して,内容の変化はあったが事業の継続を行い,平成18年で13回目を迎えている。
そして、平成7年「長岡地域デザイン戦略プラン策定調査」の中で,デザインセンターの機能やあり方について検討をしてきた。
また、平成13年から17年の「第2次新長岡発展計画後期基本計画」においても『デザインセンターの設置検討』を上げていた。又,同年には,『長岡デザイン振興指針』をまとめあげてきたが,ハードのセンターよりネットデザインセンター設置が検討されるようになり,平成17年には,センター設置候補地であった,『旧JR南長岡駅操車場跡地』の土地利用整備計画が,『長岡防災シビックコア整備計画』に正式にきまり、「長岡デザインセンター」構想は頓挫した。
という説明を受けました。
発案から10年という歳月をかけた構想は頓挫しました。10年という期間の中で時代性や社会性が変化して,また、平成6年には,1億5千万円の予算が,平成17年には,400万円まで減額せざる終えない財政状況の中では,『デザイン振興指針』の中味を変更せざる終えなくなったとの事。
そこで13年度より,『産・官・学・民』の協力のもと,「みんなでつくろうデザインシティー」をめざして『長岡デザインフェアー』を開催してきており,
市民企画事業として1事業30万円の補助金を3事業にだしているだけとの事であり、市民団体の自己資金でも事業を行っている。との事でした。
その17年度事業の内容を見てみると
1、フラッグアートプロジェクト
~美しいふるさとを未来へ~
2、デザインを学ぼう!
3、デザインフェアー展示会
4、体験教室『栃尾てまり作り』
5、体験教室「小国和紙紙すき」
6、体験教室「マーブリング」
7、わんぱく建築工作まつり
8、市内のお店の包装紙で想いを包む
『包装展』
9、みんなで作ろう『バルーンアート』
10、復興記念VTR上映会『掘るまいか』
11、JAGDA ONE DAY SCHOOL in 長岡
12、新人賞受賞阪作品展
13、第7回亀倉雄策賞受賞、勝井三雄展
14、あなたも家具デザイナー
を予算,480万円で行っておられました。
センター構想が頓挫したと聞いて少々がっかりしましたが、予算が無くても,拠点が無くても、担当者も1名といっても,これだけの年間行事をコーディネートされています。すごい事だと関心をしました。
しかし、長岡市は,デザイン都市を宣言し,また『デザイン振興指針』を明確にすることによって,『産・官・学・民』の協力がスムーズに行われているのかなと思いました。
奈良市も国際文化観光都市として、その姿勢を更に明確にして,条件整備のための積極的な施策が必要と考えます。また、『産・官・学・民』の協力体制作りに務めなければならないと思います。
次に,『ムクドリ』対策については,以前にも書きましたが,今年はムクドリの逆襲にあって個体の増加と飛来範囲の拡大が見られるので,長岡市のその後の結果と,奈良市へのアドバイスを頂けるかなと期待をしていました。
しかし、実践的には,我々の方法と同じであるのに,平成16年,17年度は飛来していないという結果を聞きました。
長岡駅前の飛来地も訪問をしましたが,我々の所より狭い範囲でした。しかし,同じだった事は,ムクドリが居なくなるとカラスが飛来するという事です。今、駅前には夕方になるとカラスが数百羽飛来をしてきて,別な悩みが発生しているとの事でした。
今回の視察は当初の狙いとしては満足できるものではありませんでしたが,別な意味で大きな収穫がありました。
まったくおっしゃるとおりで、今日朝はデザイン協会の観光部会の会議をやってたのですが、お力になりますので、来年度は予算化をよろしくおねがいします。
4時からはJICAで研修にこられている世界各国の研修生のみなさんの「KITAMACHI」のプレゼン女子大で聞いてきました。各国を代表する、若手の行政マン、ウーマンがほとんどで、プレゼンも優秀でした。
秋の正倉院展プロジェクトの景品の風呂敷、ほしい!!!!!まったくいいデザインです。
奈良ブランドの第1号に認定してもよいデザインです。このコメントには添付できないんですかねえ?
正倉院展プロジェクトの景品の風呂敷メールで添付をしていただければ掲載をさせていただきますのでよろしく。