金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

観光業者と話すNO347

2007年05月30日 | 過去の記事
 宿泊施設の会長と面談をして観光についてお話をお聞きしました。その中で、私が創り出してきた、「観光ボランティアガイド」の件や、「まちかど博物館」の提案を実現できた事、修学旅行生に「雅楽の体験学習」を企画し実施してきた事等々を語りながら、今後の方向性について考えを述べました。

 内容は、今後10~15年は団塊の世代も旅行を楽しみ国内対象でも良いが、その後は、海外の観光客誘致を目指す事が重要でその対策を図るべき。

市長の海外への交流は、ミッションを持った経済界も参加をしていただく事が重要。

現在の知事・市長は観光に力を入れようとしているので、各種組合も積極的に事業展開を図り行政に提案が必要。

長年問題になっている市内の高さ規制について、
 ひとつの考え方として、規制を受けている所については、奈良の景観保持に協力をしているのであり、日本文化を伝承しているのだから、固定資産税の減免を考えても良いのではないか。との考えを示しました。

 また、ある方の話として、「今日本全国で宿泊施設で増えている形態は、ホテルです」との話を引用して、旅館こそ、畳の部屋こそ日本文化であり衰退させる事があってはならない。今こそ海外に向かって日本文化を発信するためにも旅館が頑張ってほしい。
(旅館は、損益分岐点を明確にし計数管理を厳格にして、規模拡大や規模を競うのではなく、個性・特殊性・強みを競うべきではないか。そしてサービス業本来の顧客満足度を競う事が大切)

 今、経済界に必要なのは、1つは、徹底して協議(知恵を出し合う)をすること。2つは県外の経済界と交流をする事。3つは組合が本来の機能回復・強化を図ること。
そして1300年記念事業に向けての私のひとつの提案は多いに賛同を得ました。

いつの間にか1時間30分の懇談になりました。

 午後から都市計画課にJR奈良駅東西の計画についてヒヤリングを行いました。
三条通りを中心として「南のなら町」そして「奈良きたまち」(奈良阪の手前まで)を含むエリアを指定した中心市街地活性化基本計画が今後のまちづくりを行っていくとの事でした。

 その基盤整備とされるものが、保健所を中心とした複合施設の建設。ホテルの誘致。連続立体高架の下を駐車場用地としての活用。駅東側にペレストリアンデッキを作り県道24号線を超える。三条通りをやすらぎの道までを16メーター道路に拡幅をする。その後、近鉄奈良駅前の再整備を行う。というものが都市計画課の案でした。(ほとんどの事業が従来からのシルクロード21計画で計画で推進されてきたもの)

 そしてそのエリアのまちづくりについては、中心市街地活性化基本計画の方で考えるでしょうとの事でした。

 新しい中心市街地活性化法は、社会生活機能(商業・医療関係・学校・公共施設・バイパス(道路)・ベットタウン)が郊外に出て行き、中心市街地の空洞化が起こり、それを食い止めるため、公共施設等を町の中心に建設し住民を呼び戻し、商店等が成り立っていくようにしようという法律ですが、

 社会機能を呼び戻し高齢者でも歩いて暮らせるコンパクトシティーづくりをしようというものです。

 良い例が、南のならまちです。すでに20年を超える時間の中で、行政は、景観形成地区指定をして、家屋の立て替え時には道路面については景観を保持すれば補助金を出してきました。その金額も既に、5億円を超えています。そして、格子の家、書道美術館、音声館等々の建設に投資を行ってきました。

 その間、住民も自分たちが町に住み続けられるようにと努力をかせね、マンション建設が持ち上がったのを契機に、所有者と話し合い新たな店舗展開をしたり、まちづくりNPOが空き家に拠点づくりを行うなど、住民独自の活動展開によって、空き家が減少し、交流人口も増加し、商業も成り立つようになりました。

この例は、行政が計画を作り先行投資を行い民間活力を生み出した良い例だと思います。

 しかしこの計画は、もともとは「シルクロードタウン21計画」すなわちシルクロード世界建築博計画で、現在の「奈良町」一体を木造住宅の町として、反対に、JR奈良駅は近代的な町にしようという計画のもとに進められたもです。近代的な町は、コンクリートで固められたまちで、市の計画では、100年会館、その東側に百貨店の誘致、その北側に現在の日航ホテルのあるビル(第1再開発ビル)、そして三条通りの北側に第2商業ビル(再開発ビル)の建設。そしてそこの住んでいた人の住宅確保のために建設された、「コミュニティー住宅」そして区画整理事業で転出していなくなった住民。

 バブルの崩壊が新しい町の建設を阻んだことは否めませんが、住民はいなくなりました。

観光誘致を叫び、やすらぎの道より西側の三条通りを16メートルに拡幅して奈良市のメイン道路・シンボルロードにするのも良いでしょう。

しかし誰のためのシンボルロードですか?
   市民のためですか? 拡幅されると市民が戻ってきて空き家が減少するのですか?

観光関連業種のお店がないシンボルロードを観光客は満足するのですか?

 奈良市は中心市街地活性化基本計画を作るのであれば、その法律の趣旨に則って市民のためのものでなければ行けないと訴えたい。

 また、奈良市が観光で生きるというのであれば、観光関連団体との協議の上で勇気と希望の持てるまちづくりを提案すべきであり、観光客が満足をするための仕掛けづくりが必要であると考えます。

 時代の潮流をしっかりと読み取り、10年20年先を見通した計画づくりを望みたい。そのためのアイディアは行政側に示した。また人づくりについても提案をしてきた。あとは行政が動くだけだ。と思います。

 奈良には市民のポテンシャルはあります。活かすも殺すも行政次第です。








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1 コメント

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広報公聴課よりの回答 (金田充史)
2007-05-31 17:44:10
やっと本日返答が有りました。以下回答です。

 ご意見ありがとうございます。
 ご提案いただきました件について、検討させていただきました。お返事が大変遅れたことをまずお詫び申し上げます。
ご承知のとおり、本市では、市政の方針決定等に市民の参画をいただき、具体的な推進の過程において市民との協働を進め、市民の顔が見える行政の実践に努めております。
 市民と協働する行政を進めていくためには、まず、市民の皆様に市政の状況や方向性を示し、関心をもっていただけるよう、「しみんだより」や「ホームページ」への市政情報の掲載や、「まちかどトーク」の実施による積極的な情報提供が不可欠であります。
 さらに、金田様からご指摘ありましたように、幅広く市民の皆様の声を聴き、市政に反映することが重要であります。
 現在、市民の皆様の意見や要望を聴き、市民の皆様と直接語り合える場として、「タウンミーティング」を実施しており、また「要望を聞く会」についても、地域の課題についてのご意見やご要望をお伺いしております。
 また、「市民企画事業」については、市民の皆様自らの意見・提案を市政に実現していくための方策として実施しております。 
 さらに、市民政策アドバイザーや、都市経営戦略会議・各種委員会などの委員に有識者だけでなく広く市民から公募するなど、市民の皆様がお持ちの「知的財産」を活用し、市政の充実を図ることに努めているところであります。
 特に、市の基本的な政策等を策定する過程においては、その内容を広く公表し、これについて市民等から直接に意見や提言をいただき、意思決定に反映させる「パブリックコメント」の手続きを積極的に採用しております。
 その他、市のホームページには「言いたい・聴きたい」のコーナーを設置し、市民の皆様のご意見や苦情に対応させていただいており、送られてきたメールは、すべて私の手元に届くようになっております。また、メールの使えない方は、直接手紙やファックスでご意見をいただいております。
 他の公共団体で設置されている目安箱についても調査いたしましたが、名称は目安箱でも、実際の形態は本市で実施しておりますメールによるものがほとんどでありました。
 このことから、市民の皆様の声を聴き、市政に反映する手段については、現状の仕組みを継続してまいりたいと考えております。
 今後も、市政の発展のために、貴重なご意見・ご提言を賜りますようお願いいたします。

平成19年5月31日

色々記入が有りましたが、何故、此だけの期日を要したのか、の説明が全く有りません。それも、別件で広報公聴課へ連絡したついでに、来て居ない、と云うクレームを付けたからこそ、渋々、と云う感じです。

それと結果的に「やらない」と云う回答は回答なのですが、この理由が凄いですねぇ。流石役所回答!「よそがやっていないから」と云う理由です。未だに市役所はこの体質で有ります。流石!
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