市立病院視察NO461

奈良市立病院へは、放射線治療機器のリニアックの見学にいきました。
稲葉委員長始め病院関係者から、平成１６年１２月より社団法人地域医療振興協会が奈良市より管理委託されて以後の病院経営の状況の説明を受けました。

　我々が従来から耳にしていた、「市立奈良病院はいいよ」との声のように、医院長始めスタッフが患者の立場に立ってサービスを提供するとともに、機器の充実を図られています。

　その中で、今日は我が党も推進している「がん治療」の状況を知るために放射線治療に使われる「リニアック」の見学をしました。

　　　　　　　　　　

放射線治療「リニアック」による特徴

* 患者へのダメージが少ない: 腫瘍の形に一致させた放射線ビームを多方向かつ放射線の強さを変えながら、腫瘍のみに高線量与えることにより、正常組織の被ばくを最小限に抑えるため副作用が少ない。

* 全身に適応が可能: 治療範囲は頭頸部だけでなく、脊椎・脊髄、肺、肝臓、前立腺に適応。総合的ながん治療が実施可能。

* 短い治療時間: 画像誘導技術により、一回の治療時間は平均20分程度で済む。患者固定にはマスクやシェルを使うため痛みがないため、入院が不要、外来で治療を受けることができる。短い治療時間は患者にとって楽であり、病院では多くの患者が治療を受けることが可能。

欠点：照射野が小さい。患者座標の照合装置がX透視・体表面のマーカーだけなので、内臓器の動きはわからない。ということがあるそうです。

　市立奈良病院は、「日本がん認定機構」から、実績や抗がん内容や施設や緩和医療や地域に情報発信をしているかなどの審査項目をクリアして「がん治療認定病院」の認証されているそうです。


また、この１０月には、日本医療評価機構（第三者評価機関）から、数１００項目の改善により、公的病院ではなかなか評価を頂けない、病院機能評価認定、(バージョン5)の評価を得たそうです。

・救急医僚体制
　　　救急指定　 ・・・・・・16年度より救急告示病院
　　　産婦人科1次救急　・・・19年度では週3回
　　　病院群輪番制　 ・・・・19年度では休日を3病院で
　　　小児科2次輪番制　・・・19年度では月6回
　　　院内救急体制　 ・・・・19年度では救急専門医週3回当直


・専門外来 　
16年度・・・ストーマ・乳腺、リウマチ、小児発達・腎内分泌、
　　　　　　　　　　　　　小児発達・アレルギー
　　　　　17年度・・・助産師外来
　　　　　18年度・・・禁煙外来、心療内科外来　(入院患者対象)　
　　　　　19年度・・・乳腺センター、甲状腺センター、女性専用相談窓ロ

・高度医療機器導入
　　　　16年度・・・・マンモグラフィー・トーム
　　　　17年度・・・・CT-MRi・アンギオガンマカメラ
　　　　18年度・・・・X線撮影装置
　　　　19年度・・・・リニアック

・その他
　　　　19年度・・・・院内がん登録の推進、病院機能評価認定(バージョン5)

　診療科目の充実や医療体制も年々充実をされてきています。これからは建物の立て替えが大きな問題になってきますが、現在、市立奈良病院という名称のため、奈良市が経営をしているように思っておられる方がありますが、奈良市は社団法人地域医療振興協会に管理委託をして病院経営を行っていただいています。

　現在死亡される人の３人に１人がガンでなくなっていると言われています。将来は2人に１人がガンでなくなると言われています。がん対策・治療について、これからもしっかりと取組んでいきたいと思います。

　そこで、公明党はがん対策の先進国にを目標に「放射線治療、緩和ケアに重点」を従来より取り組み、「がん対策基本法」が４月に施行され、６月に国の「がん対策推進基本計画」が閣議決定されました。基本計画の重点課題は、公明党の主張通り、（１）放射線治療の推進（２）初期段階からの緩和ケア（３）がん登録??の３点です。

　　　　　がんに負けない社会への公明党の取り組み
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　参考にしてください。