
いま僕は俗世界から離れて、侘び寂びを求めて旅を続けています。
角館の武家屋敷を哲学しながら歩いています。出会った猫の隙の無い歩く後ろ姿に感服しています。さすが、武家屋敷界隈の猫は違う。
晩秋や落ちつきはらひ猫がゆく

武家屋敷もみぢ散る道ねこがゆく

黒塀に鮮やかなる銀杏落ち葉
「や」と「に」で迷うところです。鮮やかさを強調するには、「に」かな。「や」で切ると、黒塀に重さが傾いてしまいます。ここはバランスを五分五分にすべきでは?と思いました。

侘び寂びの境地に触るる紅葉かな
今夜は、露天風呂が近くにある「山の宿」に宿泊します。
木造平屋の落ち着いた宿です。名物の山の芋鍋と山菜料理を肴に今夜も酔いつぶれることでしょう。
