睦月の満月は冷え込んだ未明の空に煌々と輝いていた。
そんな時間でも世の中は動いている。
働いている人がたくさんいる。
昨日は京アニ事件の京都地裁の判決が出た。
人が人を殺すのはどんな時代のいかなる環境や状況でも、やるせない。
今回の事件は、発生から昨日まで、どうしようもなく辛い。
どうしようもなく重い。
何十人も殺した犯人は最新の医療技術で蘇生し、そして、絞首台へ。
そういえば、それこそ何十年も前、若いどころか子供だったかもしれない頃の放映なのに、なぜだかいまだに記憶に残るTV時代劇のシーンがある。
銭形平次だったと思う。
下手人を運ぶ途中でなんか雪の中での遭難っぽい場面になって、親分は下手人を必死に救命した。なぜ?と問う下手人に、生きてお裁きを受けなきゃならねえって諭した。
それがたとえ獄門台への道行きでも生きてお裁きをうけなきゃならねえ。
人はなぜ人を殺すのだろう。