今日は尾山台へコーヒー豆を買いに行ったついでに、今にもなんか降ってきそうな空模様だったけど、世田谷文学館へ。
どこからどう行ってもいいけど、私は京王・芦花公園駅から千歳通りを徒歩で向かう。

途中に「ウテナ前」という小田急バスのバス停がある。
化粧品・医薬部外品製造販売の老舗・ウテナの本社があるのだけど、時刻表を見れば1日に2本しかない謎めいたバス停。



この場所はかつてウテナの創業者・久保政吉氏が、昭和2年に工場を、昭和10年に自邸を建設した。
自邸跡地は今は芦花翠風邸という介護付き有料老人ホームになっている。工場跡地と庭の一部と池は世田谷区に寄贈されて平成7年に世田谷文学館が開館した。




「描くひと 谷口ジロー展」。
会期は2021年10月16日~2022年2月27日。

私の子供の頃の漫画は大衆娯楽のために作られる低く見下されるものであり、読んでるとバカになると叱られた。自分も含めて読んでも読まなくてもバカはバカだと気が付いた人が多くなったせいかどうかはわからないけど、いつの間にかバリっとしたスーツを着たビジネスマンが電車で平気で漫画雑誌を広げるようになり、漫画は今や日本のクールな文化として世界に認められる時代となった。
中でも谷口ジロー氏の作品は大人の読者に堪える芸術として国内外で極めて高い評価を得ている。
この展覧会は自筆原稿約300点を含む大規模個展。


なんていかにも知ったように書いてるけど、私が氏の作品を知ったのは御多分に漏れず「孤独のグルメ」。しかも重松豊氏主演のテレビドラマ。
味がある上に長身のカッコイイ俳優さんがつぶやきながらひたすらに食べてるだけなのが面白いと思った。
でも原作はちょっとテイストが違ったんだな。



井上雄彦氏の画を見た時に漫画家に対しての見方が180℃変わったけど、谷口ジロー氏から始まっていたんだ。
とにもかくにも色々と様々に超えて果敢に描いて描いて描いて描きまくる。















まさに描くひと。


ん・・・
でも漫画もやがては古典芸術となる時代がくるのかもしれない。
その頃はどんな事象が芸術となっているんだろ。。
