今日は風が強い快晴。
江ノ電で鎌倉へ。
鶴岡八幡宮さまへ。
ようやくマスクをとってもらって息が楽になったね!
お池のハスは秋。
ハスの花は枯れた姿も風情がよろしい。
境内を通り抜けて神奈川県立近代美術館鎌倉別館へ。
「沖潤子 さらけでるもの」。
会期は2022年9月17日~2023年1月9日。
沖潤子は、刺繍という手法を用いて独特の作品を作り出す美術家。
母親の遺していった大量の縫い糸がきっかけで40代半ばから制作を始めた。
下絵も何も無く、縫い目がつれたり布がよれたりするのを針に任せ、もつれた糸をそのまま縫い付けすすめ、幾重にも幾重にも針目を重ねた形が現れる。
まるで針に何か憑依しているかのようである。
沖はスタートが遅かったことが焦燥になっているかのように根をつめる。命が尽きる前に身体が尽きていく。湧き上がる衝動が手を酷使する。軟骨がすり減っていく。
そこかしこに十字架。
十字架を背負っているようにも見える。
十字架模様の背守りのようにも見える。
沖の曼荼羅にひきこまれていく。
引き返した八幡宮さまの杜に蜘蛛の糸が煌めいていた。