今日は上田市へ。
用事を終えて母とふたりで丸山珈琲小諸店さんでひと休み。
母は丸山珈琲さんのカフェでコーヒーを飲むのをとても楽しみにしている。
チーズケーキはふたりでひとつ。
今日は昨日から一転して寒い。
小諸から長野へむかう途中で八日堂信濃国分寺さまへ。
かつてこの近くには信濃国分寺があった。
八日堂信濃国分寺の歴史の詳細は不明な部分が多いけど、1300年の法灯を今に伝える天台宗の古刹。
境内の三重塔は国の重文。
八日堂信濃国分寺さまのご利益は疫病除け。
この寺の疫病除守として有名なのはドロヤナギで作られる民芸品としての評価も高い蘇民将来符。
毎年1月7日午後~1月8日の八日堂大縁日にかけて授与され、周囲の道路に交通規制をかけねばならぬほどにそれはそれはにぎわう。
けど、今年は疫病下。
授与も例年とは違い分散型にされたようだ。
母が、え?!この大きなのが手に入るの!ずっと欲しかったんだ!!と大喜びの大きな蘇民将来符。
小形のは通年あるけど、大きなのは例年だと1月7日~8日の大縁日のみの授与で、しかも瞬時に無くなるからなかなか手に入らない。
もうひとつの疫病除守は角大師護符。
平安時代の比叡の高僧・良源師が70才の頃に疫病が流行り人々は大変な苦しみを味わっていたという。
師は人々の難儀を救うために座禅を組み瞑想に入ったところ、師の姿は徐々に変化して、骨と皮ばかりの恐ろしい鬼の形相になったという。
ひとりの弟子がその姿を描き写し、瞑想から覚めた師はその姿を版木に彫って刷るように指示し、次々と刷り上がるお札に祈祷開眼し配布し戸口に貼り付けたところ、このお札のあるところには病魔は寄り付かなかったそうな。
八日堂信濃国分寺さまでは毎年8月7日夜の護摩法要で祈祷しているところを、今年は通年授与。
それにしても、いにしえより一番厄介なのは疫病だったのだなぁとあらためて思う。