毎年楽しみにしている川崎の二ヶ領用水の桜。
毎年作ったり買ったりで弁当を持っていくのだけど、今年は空模様が読めないからお茶と菓子だけ持って花見へ。
私はいつもJR南武線・宿河原駅から。
曇っていたけど今年も素敵に満開。
このまま曇っていくのかと思ったけど、徐々に晴れてきたのはかなりのラッキー。
満開の桜には真新しいランドセルが良く似合う。
電車も良く似合う。
二ヶ領用水は江戸時代に、洪水を繰り返し荒地になっていた多摩川沿いの土地を、多摩川から水を引いて水田開発するために造られた。
徳川家康配下の用水奉行・小泉次大夫吉次の指揮のもと、農民たちが協力して14年の難工事の末に1611年に完成した。
稲毛領と川崎領にまたがって流れていたから二ヶ領用水。
そして対岸の世田谷領と六郷領を流れる六郷用水と合わせて四ヶ領用水と総称される。
その後100年たつうちに用水はあちこちほころびて、川崎宿の名主であり土木に精通した田中休愚が1724年~26年にかけて大改修工事をおこなった。
そして時代は下り、産業が農業から工業へシフトするようになると、用水を使っていた農地が工場や住宅へと変わり、農業用水としての役割を終えた二ヶ領用水はドブ川となった。
ドブ川となってしまったことを惜しんだ地域の人たちの努力で、今は環境用水として、桜の名所としてよみがえった。
二ヶ領用水をさかのぼれば、多摩川の宿河原堤。
二ヶ領せせらぎ館があり公衆トイレもある。
水神さまにご挨拶。
二ヶ領用水に戻って駅へ。
花の盛りは短くて。ほろほろ散り桜。
花筏となって下っていく。