三浦海岸へ河津桜を見に行った。
駅へ戻る途中で三浦たくあんを買った。
たくあん一本300円とリーズナブルな上に、大根までもらってしまった。
京急・三浦海岸駅前広場には色んな出店。夕食は三崎まぐろでネギトロ丼にすることにした。
そうして、万が一たくあんの臭いが座席に付いたらまずいなと荷棚にあげてウトウト極楽。
そして、まんま荷棚に忘れた。
駅員さんに探してもらった。
電鉄にご迷惑をおかけしたのは初めてだったけど、バスには三浦半島で何度も助けてもらってる。
元々私は京急さまに足を向けて眠れないのに、更になのだった。
昨日もありがとうございました!
m(_ _)m。
で、夕食には間に合った。
たくあんの封を開けて、あ…
保存料とか防腐剤とかは使ってないのだけど、砂糖じゃなくてサッカリンを使っているんだ。
なんでだろ?
サッカリンは今は否定されているけど、一時は発がん性があるとされた甘味料だ。
直売所におられたおばあちゃまのお顔を思い出していた。
海岸に大根を干す風景はすっかりと三浦海岸風物詩として定着してるけど、河津桜同様に歴史は浅い。
私はてっきりそのおばあちゃまが松原とらさんかと思ったのだけど、とらばあちゃんの娘さんだという。
とらばあちゃんは大正の生まれだったそうな。
娘さんはそろそろ80くらいになられるのかも。
そうだ。
そういえば、ウチのおばあちゃんは今どきサッカリン使うのよ!信じられないでしょ!やめてって言っちゃったわよ。と若い頃に聞いたことがあった。
中原淳一氏のレシピを読んでいたらサッカリンを使っていて驚いたこともあった。
第二次世界大戦敗戦後の砂糖不足の時代はサッカリンが使われていたんだ。だからとらばあちゃんの頃は漬物にサッカリンは当たり前だったんだ。
今は復権したけど、発がん性の疑いが出た頃のサッカリンは、イメージが地に落ちるどころか疫病神のごとく忌嫌われるようにすらなったのだけど、そうか、とらばあちゃんのレシピ通りに続けるとサッカリンとなるんだな。
どんな事にも物語はあるものなんだ。
なんであれ、とらばあちゃんレシピのたくあんは美味いのだ。
今日も寒い快晴。
河津桜の花ももつかな。