東京都庭園美術館では「生命の庭-8人の現代作家が見つけた小宇宙-」を開催中。
会期は、2020年10月17日~2021年1月12日。

今風の若者たちは、ソフトで人当たりがよいのだけど、内面では色んな意味で様々に激しい感情が渦巻く。それが地雷のようで私なんぞは腰がひけてしまうことが多い。
ま。
今回の東京都庭園美術館の企画展は旧朝香宮邸で遊んでいるように見えながら強烈なメッセージにあふれる。
その中で清々しく緊張がとけていくような気がするのは、佐々木愛。

アイシング彫刻とクラシックな窓からさしこむやわらかな天然の光。




心落ち着く。


志村信裕は今回の出展者の中で一番若い。アートと歳は関係ないけど傾向は出てくる。
志村は映像の光で流れ去るものを捕らえようと制作を続ける。





そうして志村は芸術作品に描かれてきた羊を通して不可視な過去を感受しようと試みるのだ。




コロナ禍により、自然との新たな関わり方が求められている現在、私たちが本能的に有している感覚を取り戻す手段として、アートの役割が注目されてます。意味や目的に縛られないアートは、私たち人間もまた、大きな生命の流れのなかにいることに気づかされてくれるからではないでしょうか。
と目録には書かれていた。
制作始めから意味や目的に縛られないアートは幻想なれど、制作が進むにつれてアーティストに何かが憑依、あるいは下りたって自由になっていくことは事実なれば、これ不思議。
東京都庭園美術館の紅葉はこれからかな。
でもここのところ夜はかなり冷え込むから意外と早いかも。
