法的に何かあるわけではないのになぜだか定着したエスカレーターの片側空け。
弊害が目立ってきて、最近は立ち止まってご利用くださいという流れになってきた。
けど、なかなか難しく、名古屋市はとうとう条例を制定したという。
そこまでしなきゃどうにもならないなんの根拠も無い習慣の頑迷さってなんだろ?
そういえば、エスカレーターの右側に立っていたら、あの…という声がして、横に気配を感じて見てみたら、制服姿の女子高生が迷惑そうな顔をして私を退けて追い越そうとしていた。
隣りに階段あるでしょと言って私は知らん顔した。
そうだ、三つ子の魂百までってやつだって内心で思った。
片側空け習慣がいつどこから始まったかは諸説あるけど、たぶん40年以上はたってるんじゃないかな?
40年っていうのは赤ん坊が不惑になる歳月だ。
物心ついた時から、エスカレーターはこう乗るものと教えられて大人になって、更にその子供にもそう教えてきたわけだ。
ヒトは、健康も含めた己の財が脅かされない限りは現状を維持したいものだ。
ん?
でも最初にエスカレーターの片側空けを提唱したのは斬新な事だったわけだわな。そして皆がそれをすんなりと受け入れたということは、新しいことに飛びつくのも好きだということだ。
ま。
本来の利用の仕方を取り戻せば、機械の故障も少なくなるし輸送効率も上がる。
そういうあんたは?
私は今まで通りかな。
スムーズに流れていれば流れに従うし、無駄に片側にだけ長蛇の列ができていたら空いてる方に立つ。
歩いたり走ったりしなければならないなら階段を使う。
いくら婆さまでもまだそのくらいの脚力はある。