今日は中目に楽しい用事。
帰り道にカウブックスさんでグラノーラとおはなしのろうそくを買う。


三茶の世田谷文化生活情報センターの生活工房ギャラリーに寄った。
9月7日~12月12日まで、春日明夫コレクション アメリカン・トイズsince1920s-暮らしと時代を映す玩具展。


日本におけるキッズデザイン研究の先駆者であり木製玩具を中心に世界中の玩具の収集家でもある春日明夫氏のコレクションから、1920年代~80年代のかけてのフィッシャープライスⓇの製品を中心に150点を展示する。



初めて見るものもあれば使った気がするものもある。

しばらく見ているうちになんか不思議な気がしてきた。
どこを歩いていても人だらけなのに、なぜだかこのギャラリーだけは人の気配が無い。
動画のカタカタと玩具が動く音だけが響く。

子供たちは大人の生活を模して遊びを生み出すという。
ん・・・

今宵の食後は三茶の伊勢屋さんの団子と煎茶。


東京子ども図書館編のおはなしのろうそく1の表紙をめくる。


大人になってから読む童話というかおとぎ話というか、子供向けの物語ってけっこうに理不尽だったり尻切れトンボだったりいささか残虐だったりで、なんじゃらほいと思うことも多い。
ブライアント作・松岡享子訳の「エパミナンダス」。

エパミナンダスは男の子。
おばさんのところからの貰い物を変な運び方をして、家に着くとお母さんが呆れてこれはこう運ぶんだよと教える。
次に貰った時には、どんな物であれ、前回のお母さんの教えてくれたやり方で運ぶ。
バターと同じ運び方をして仔犬は半分死にかけたりなんかする。
おまえはまあ、ほんとにあたまがないねえ。おまえのあたまは、生まれたときからカラッポで、これから先も、死ぬまでカラッポにちがいないよ。とお母さんは匙を投げる。
上手に読み聞かせることができれば子供たちはキャッキャッと笑うだろうな。
でも、子育て終わった親の立場で読めば、ああカラッポだったからなんでも入ったんだなとわかる。息子を叱らなければよかったんだなぁ。子供ってそういうものだったんだ。と、今更どうしようもないけど反省してしまう。
ま。
冷たい風の秋の夜長には本が似合う。