大磯からの風の便りで、この展覧会の開催と須藤館長の奥さまが旅立たれたことを知った。
今日は多摩美術大学美術館へ。
どんよりと少々蒸し暑い小田急多摩センター駅。


多摩美術大学美術館へ。




須藤一郎と世界一小さい美術館ものがたり。
会期は10月10日~12月6日。
予約不要。検温消毒連絡先記入。写真は1展示室を除き可能。

高学歴のエリートといえばそうなのだけど普通の会社員だった須藤一郎氏が偶然出会った菅創吉作品。
そこから現代美術のコレクションに目覚めてしまい、いつの間にか東京はつくし野の自宅を美術館として開放するに至り「すどう美術館」が生まれた。
NHKの日曜美術館の撮影にも使われていたからご存知の方もおられるかもしれない。
その後、すどう美術館は小田原の富水に移り、活動も単にコレクションの展示ばかりでなく若手アーティストの育成にまで及んでいった。
富水クローズ後はマンションの一室を拠点に活動を続けておられる。
これが須藤氏を現代美術に引き込んだ作品。
「赤いセーター」:菅創吉。

すどう美術館コレクションの集大成。
いち会社員がよくぞここまでな数多くのコレクション。













壁のメッセージ。




富水のすどう美術館は今はどうなっているのかな?



そういえば、すどう美術館が富水から無くなってから、もう何年も展覧会目的だけで小田原に行ってないことに気が付いた。
いつも食材買い出しとか建物見物とか。
今でも活動は続けておられるけど、あの頃のパワーに満ちたすどう美術館の存在は大きかったな。もうあんな面白いことは二度とないんだろうなと思ったのだった。




