東京国立近代美術館はたぷっりと楽しめるし、レストランもあるのであるけど、レストランはたいていは予約で満席で、気軽なカフェテリアは無い。
腹減った。
いったん出て隣のパレスサイドビルの赤坂飯店さんで腹ごしらえ。
ついでといってはなんだけど、腹ごなしにパレスサイドビルの隣の丸紅の丸紅ギャラリーへ。
「格式の美-丸紅コレクションの能装束」開催中。
会期は9月25日~10月26日。
丸紅の染織コレクションは、丸紅の前身である丸紅商店時代に発足した「名品會」によって呉服制作の研究資料として大正時代末期から昭和初期にかけて染織作品の蒐集がなされ、能装束コレクションはその
極初期に購入されたという。
能装束は日本の染織技術の粋が集められた衣装。
今回の展覧会は能装束に込められた格調高い日本の美意識の紹介。
能装束すごいなって思いながら、また東京国立近代美術館へ引き返す。
そうだ。
そろそろ東京都庭園美術館の庭園能だ。
温暖化が進んでいても11月下旬はやっぱり寒い。どこかで天気崩れてセルリアンタワーにならないかなとか思っている。
でも、本来の能ってそうだよな。
野外で屋根も空調も音響も照明もなかったんだ。
よくわからないけど、観るたびに「ワキ」に感心する。
出番は最初と最後だけ。上演時間の大半を定位置で微動だにせずに居る。しかし重要なのだ。
装束ばかりでなく、そんなところにも日本人の持つ美意識を感じたりなんかするのだった。