明日から年越しの準備になるから今日は戸隠神社さまへ。
長野に来てからというもの雲に隠れて盆地からは飯綱・戸隠のお山の様子がわからないけど、毎日通勤通学している人だって珍しくはないんだからと、のぼっていって仰天。
信大教育学部のとこの信号機からほんの10分ほどでドカ雪状態。
帰りの凍結が不安で、奥社の随神門まで行くだけにして今年最後としよう。
吹雪始めた中を歩きだす。
今日の戸隠神社奥社はインバウンドが9割くらいだったんじゃないだろうか。
雪の無い国々からの人たちが多いようだった。
皆さん大はしゃぎ。
もしインバウンドがなければ、中途半端な年末のこの日あたりは訪れる人もまばらな雪と氷と静寂に包まれた祈りのお山。
とか思いながら、引き返す。
大鳥居のところで傘をたたんでお山に向かって深く一礼をした。
ムスッとした日本人おばさんがいきなり立ち止まってくるりと踵をかえして深く一礼したことに、後ろから歩いてきた人たちはものすごく驚いたようだった。そして、次の瞬間、皆さん次から次へと一礼しては去っていくのだった。
ハッとした。
コロナ禍収束して世界中のひとたちが旅行するようになって、コロナ禍前より多くの人たちが旅行するようになって、日本でも富士山にまつわる様々な問題に代表されるようなトラブルがあちこちで起きた。
つい嫌ってしまうけど、日本人はどうなんだ?
日本人には富士山に対してのリスペクトがあるのだろうか?
戸隠もそうだ。
そういえば、奥社の雪の中で煮炊きをしてSNSに投稿しようとする馬鹿までいた。そこまでの馬鹿はさすがに少なかったけど、奥社は冬期間は閉じる(今期は来年1月7日まで開いてる)のにトレッキングと称してズカズカと踏み込んでいってドヤ顔をしてるのはいっぱいいる。
今日は戸隠じゃなくて飯綱だったけど、公共の駐車場に大型犬を放して写真撮ってる馬鹿がいた。犬を放すのもNGなら、犬が轢かれるだろと思わず咎めたら、轢いた方が悪いだろ!轢けるもんなら轢いてみろ!と凄まれた。ちなみに、完璧メイクしてブランドダウンに身を包んだ40前後と思われる、女、軽蔑を込めて女としか言いようのない女二人とカメラ持った男だった。
男が謝ってっきた。あれって今流行りの素人が大金払ってモデル気取りで撮ってもらう商売だったんだな。だから犬も含めて料金に入っているんだから犬が死のうがどうしようが知ったこっちゃないということだったのかもしれない。
だらしない。日本人そのものがだらしない。
インバウンドはもしかして鏡なのかもしれない。
な。
ま。
今年もあと二日だ。