東京メトロ銀座駅のコンコースに2020年10月にオープンした小さなギャラリー「メトロ銀座ギャラリー」。
「藝大 Art Journey」開催中。
2021年度に東京藝術大学を卒業・修了した学生の作品の中から、10作品を3期に渡り紹介する。
主催:公益財団法人メトロ文化財団
企画監修:東京藝術大学社会連携センター
会期は、第1期4月26日~5月25日、第2期5月27日~6月26日、第3期6月28日~7月28日。
「Fu-tsu」。
伊原菜月。
美しい工芸品。
工芸品の可能性を問う。
「水花之前」。
郭家伶。
観客が過去・現在・未来を同時に見ることを試みる。
「SHISEI」。
門馬さくら。
刺青。
デザインというより、痛みに耐えながら己の身体に刻むという行為から何かを解き明かしたいようだ。
不思議な浮遊感だ。
昨日は銀座駅のコンコースを歩く前に、日本科学未来館から強烈な日差しの下をゆりかもめの東京国際クルーズターミナル駅へととほとほと歩いていた。
船の科学館の駐車場に無粋なプレハブが並んでいた。
異様な雰囲気に息を呑んだ。
しばらくして気が付いた。
新型コロナウイルスの臨時療養施設だったんだ。
感染者数がだいぶ落ち着いてきた今現在、どのくらいの人がここに滞在しているのかはわからない。
もしかしたらゼロかもしれない。
でも船の科学館の駐車場に戻る日が来るまで、ここは存在するのだ。
疫病が歴史の彼方の出来事になるにはあと百年くらいかかるのだろうか?
疫病がもたらした様々な事象をかもしながら若いアーティストたちはこれからどんな物語を紡いで行くんだろな。。