みなとみらい線・馬車道駅から BankART KAIKO へ。
BankART1929「BankART Under 35」開催中。
「BunkART Under 35」は、2008年から始まった、35歳以下のアーティストを紹介する個展シリーズ。
これまでに55組のアーティストを紹介してきた。
今回は公募式で6名が決定。
6月28日~7月21日は、野口雅俊と易雅静。
主催はBankART1929。共催は横浜市にぎわいスポーツ文化局。
野口雅俊。
「シーズン」。
野口雅俊(1988~)は東京生まれ。2013年よりベルリン、2021年からイタリアのボルツァーノを拠点に活動している。
掃除道具、植物、食べ物、料理などを素材に、目に見えにくい対象のサバイバルと適応力に焦点を当てた彫刻やインスタレーションを制作。
人間や地球の疲労をユーモラスに表現しつつ、したたかな生存もしのばせる。
世界地図はちりめんキャベツで出来ている。
ちりめんキャベツは腐ったりせずに乾燥していくという。
やがてはパサパサに乾く。
掃除道具が支えあうように並ぶ。
支え合っているのではなく、道具が道具をこき使うという。
野口はベルリンへ行ったばかりの頃、レストランでバイトすることで生計を立てていたという。人種差別やらなんやらで足元を見られて辛苦を味わったという。その時に感じたことがこの作品に通じるという。
野口は異国での貧乏自炊日本食生活を支えてくれた生姜への思い入れがひときわ強い。
今日は作品が崩落して立て直し最中だったけど、生姜の持つパワーと香りと力強い形態を表す。